第十五話。妹でも愛さえあれば関係ない……よな?
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ルな妹だけに、こういった柔らかな声を出す『柔らかタイム』はとても貴重でありがたいからだ。
「さて、そろそろここを出ますので兄さんは自分の部屋に戻って下さい」
「ああ。そういえば友達が来てるんだったな」
「ええ。今晩は私も外泊の予定でしたので。今度は自分が付いていくと」
「そうか。まあ、気をつけろよ」
かなめやリサもいる事だし、いざという時は大丈夫だろう。
「ええ。解ってます」
「それじゃ、朝にな」
「はい、また朝に」
俺は理亜の声を聞きながら、新たな勇気を貰った。そういえば、憑依してからずっと。
理亜の声を聞いてから何かの事件に挑んでいた気がする。
「……よし、やるか!」
気合を入れ直した俺は自分の部屋に向かって歩き始めた。
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