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ULTRASEVEN AX 〜太正櫻と赤き血潮の戦士〜
1-4 変身
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のカラーに合わせた特殊な服装が纏われる。
そしてその先にある一室。そこには花組メンバーたちの肖像画が描かれていた。その肖像画が上にスライドし、ダストシュートの出口が開かれる。その中の3つから、着替えたマリア・すみれ・アイリスの3人が姿を現した。敬礼した3人の視線の先には…。
「帝国華撃団・花組、集合しました」
「うし、3人ともそろっているな」
新緑色の軍服と軍帽を着た、あの米田が待っていた。普段のどこか酔っ払い親父のような姿などどこにもない。
まさに、上の中の上の階級に位置する軍人としての威厳を放っていた。同じく、彼の傍らには水色の特殊服を着た椿とかすみの二人も控えていた。
そこは、まるで特殊チームの…いや、事実ここは本物の作戦司令室だった。奥域まで延びる中央の大デスクの向こう側に設置されたモニターに、街の景色が表示され、かすみと椿が口を開いた。
「降魔の出現位置は浅草、問屋街です。現場には、すでに奏組の隊員が小型の降魔を発見し、駆除に当たっていましたが」
「降魔が戦闘中に突如進化したとのことです…幸い死者はまだ出ていないとのことです」
「…というわけだ、準備はいいな」
「私はいつでも出撃できます」
「私もですわ」
米田に状態を問われたマリアとすみれは迷わず頷いた。
しかし、ここで一つアイリスがあることに気が付いた。
「あれ?由里はどうしたの?」
「そういえば、今日はジンさんに仕事を手伝わせるついでに街を案内してくるって出かけて…あ!」
椿はそこまで言ったところで、表情を青く染めた。
「大変です!二人が向かった先も、確か浅草問屋街です!」
「何!?」
ジンたちが街に、それもよりによって事件現場にいることを知り、米田もまた表情に激しい焦りを露にした。
「マズッたな…マリア、すみれ。すぐに出撃し、現場の連中を救出、敵を殲滅しろ!」
「了解。これより『帝国華撃団・花組』、出撃します」
マリアの敬礼に続き、すみれも敬礼した。
「アイリス、お前さんの『光武』はまだできちゃいねえ。ここでマリアたちの戦いを見学だ」
「えー。アイリスお留守番〜?」
不満そうに声を漏らすアイリスだが、おとなしくデスクの傍に設置された椅子に座って待機する事にした。
一方でマリアとすみれは、作戦司令室から廊下に出ると、さらに階段を下りて、地下1階の作戦司令室から地下2階に向かう。
そこは、数階分もの広大な空間の広がった格納庫だった。


帝都の人々を楽しませ、幸せにする演劇を生業とする帝国歌劇団、それは世を忍ぶための仮の姿。
しかしその実態は…


陸海軍のいずれにも属さない、『魔』の存在から人々を守るためだけに編成された、秘密特殊部隊『帝国華撃団』なのである。




浅草、問屋街の橋の上。
現場では、5人ほどの若
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