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ULTRASEVEN AX 〜太正櫻と赤き血潮の戦士〜
1-4 変身
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た。

街から突然、爆音が鳴り響いた。

「!?」
なんだろう、爆発音の聞こえた方角から、煙が立ち上っている。
驚くジンの耳に、まるで火災でも知らせるかのようにサイレンと、街に設置されたスピーカーから放送が鳴った。
『蔵前橋方面にて緊急事態発生!付近の市民の方は直ちに避難してください!繰り返します!蔵橋前方面にて…』
その放送に伴い、人々は倉橋前の方角からジンたちのいる方角へなだれ込むように逃げ出した。
その際、彼の耳に会話
「で、出た!!『降魔』が…『降魔』がくるぞ!!」
「早く逃げろ!食われちまうぞ!」
(コウマ…!?)
なんだ、この人たちは何を言っている?
何か、恐ろしいものが出てきたとでも言うのだろうか。
「ちょっとジン君、何ぼさっとしてるの!早く逃げるわよ!」
「え、あ…!」
パシッと頭を叩いてきた由里のおかげで、我に返るジン。
彼女に引っ張られながらも、ジンは避難民たちと共に、流れされかける。
しかし…ジンはなぜかここで立ち止まった。
「ジン君!」
早く一緒に逃げるように促す由里だが、このときのジンには聞こえていなかった。
代わりに、あるものが見えていた。

数件もの建物を越えたその先…

悪魔のような翼が生え、体は黒くて硬いうろこに覆われ、目といえるものが見当たらず、鋭く地に植えたよだれまみれの牙をむき出しにする、おぞましい生物だった
(あれが降魔なのか…!?)
それだけじゃない。
橋の上、そこで5人ほどの若い男性たちが組んで、何かと戦っている。
そいつと戦っている人たちの、血だらけの姿が見える!

無我夢中だった。ジンは直ちに現場の方角へ駈け出して行った。
「ち、ちょっとジン君!」
一人置いて行かれてしまった由里だが、結局彼女の引き止める声はジンの耳に届かなかった。



ブー!!ブー!!

『緊急事態発生、緊急事態発生!帝国華撃団・花組と風組の隊員は直ちに作戦司令室へ集合してください!』
その頃、大帝国劇場でも、街のサイレンと同時にブザーが鳴り響いた。
ちょうどお芝居の稽古に当たっていたマリア・すみれ・アイリスの三人は、目つきを変える。
「出動みたいね。二人とも、行くわよ!」
「うん!」
「せっかくのお稽古中だというのに…野暮なものですわね」
約一名、軽く愚痴をこぼしていたが、三人は直ちに帝劇の二階フロアに駆け上る。2階にある自室前の廊下を突き進むと、その先の行き止まりの壁が上に向かってスライドし、壁に埋め込まれた10個ほどのダストシュートの蓋が設置された部屋が顔を出す。彼女たち3人がそのうちの3つに近づくと、一人一つずつ蓋が開かれ、彼女たちはその先に開かれたダストシュートへダイブする。
下に落ちていくうちに、彼女たちの衣服は解け、替わりに彼女たち
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