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神の贖罪
7部分:第七章
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ォウォール!?」
 龍はその名を聞いて思わずその言葉に疑問符をつけた。それは彼が今まで聞いたことのない名だったからだ。それで思わず三人に対して問うのだった。
「何者だ、それは」
「その連中は片手片足ではないのか?」
「その通りだ」
 ヨッハルの問いに対して答える。
「奇怪な連中だ、全く以ってな」
「そうか、やはりな」
 三人は龍の言葉を聞いてあらためて頷いた。
「やはりそうか」
「それなら方法がある」
「戦い方があるのか」
「まずはだ」
 三人は龍に対して言う。
「貴殿が彼等を正面から引き受けてくれ」
「わしがか」
「そうだ、まず貴殿は百の首がある」
 これが相当な戦闘力になっているのは言うまでもない。百の首からはそれぞれ鋭い牙が生えしかも炎に吹雪、雷に風、音、溶岩、毒、酸と様々なものを吐き出している。魔術まで使えるのだからその力はかなりのものである。神と言っても過言はない程だ。
「そのうえ不死身だな」
「如何にも」
 しかも死ぬことがない。だからこの林檎を護っているのである。
「その貴殿が正面からあの者達を引き受けるのだ」
「その間に我等は」
「どうするつもりだ?」
「この国の者達と共に横と後ろから攻める」
「横と後ろからか」
「そうだ」
 はっきりと龍に対して答えた。
「これで勝てる。間違いなくな」
「安心していいぞ」
「しかし。途方もなく強いぞ」
 龍は怪訝な顔をそれぞれの顔に見せつつ三人に述べた。
「あの者達は。それも知っているようだがな」
「知っているのも道理」
 今の龍の言葉にブリアンが答えた。

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