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リリカルな正義の味方
始まり
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は見当たらないと。そうとわかっていながらも、彼女らは必死に呼びかけ続けた。しかし、彼は頑として聞き入れなかった。

 そんな彼が、単独で管理局に攻撃を仕掛けてきた。開幕の合図と言わんばかりに空間ごとねじ切らんとする弓矢を放ち、自らの周りに浮かばせた剣を雨のように降らせた。その結果、本部は半壊、戦力はエース達を含めた機動六課のメンバーのみ。ただ勘違いしないでほしいのは彼は一人も殺してはいない。そのため全員が重症を負った状態にあるということだ。そして彼女らは彼のいる場所にたどり着いた。そしてここで冒頭の状況に至る。



「…何をしに来た。」

「君を…白夜君を止めに来たよ」

 彼女たち…、特に高町なのはとフェイト・T・ハラオウンは彼を何としてでも止めたい理由があった。

「お前たちは…、何故何度も立ち上がる?何故諦めようとしない。お前たちは知ったはずだ。JS事件で何があった?何も見てこなかったのか!」

「見てきたよ。知ったよ。それでも私たちは管理局なの。管理局は平和を守るためにあるの。だから私たちは平和のために戦うよ」

「オレとお前たちの正義は違う。オレとお前たちでは分かり合えない。」

「きっと分かり合える。だって私たちもあなたも目指しているところは同じだもん。」

「…同じ…だと?知ったような口を…聞くな!!!」

 彼は激高し剣を展開する。何本かもわからない程の剣を。


「わからないなら…何度だって話し合えばいい。わかりあえる時まで!!」

 彼女は自分の周りに魔力スフィアを何個も形成する。二人の姿はそっくりだ。片方は剣を。片方は魔力を。

「―――工程完了。全投影、待機。停止解凍、全投影連続層写!!!」

「アクセルシューター!!!」

 お互いの攻撃がぶつかり合う。剣の群れはシューターを突破しながらも彼女たちを貫かんと突き進む。だがその剣は彼女たちには届かない。これが一対一の勝負であれば、すでに決着はついていただろう。しかし彼女は一人ではなく、仲間とともにいる。彼女に届きうる剣はその仲間たちが破壊することになる。そして当然、剣を撃ち続ける彼に攻撃を仕掛ける者もいる。

「白夜!」

「背後をとっておきながら人の名を呼ぶとは…」

 そう。フェイト・T・ハラオウンは既に真・ソニックになっている。速さで彼を圧倒的に勝る彼女はその超スピードをもってして、彼の死角から攻撃をしているが…。そこは彼も気づいていた。背後から迫るその剣を自身の持つ両剣の刃で受け止めていた。彼はその剣を素手で掴み、蹴りを入れる。一度距離をとった彼らは互いに向き合い、言葉をかわす。

「今の白夜を放ってはおけないよ。今の白夜はあの時の私と同じ目をしている」

「…オレはお前とは違う。お前のよう
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