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逆襲のアムロ
18話 裏の読み合い 3.7
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ちした。

「っち。早すぎるな・・・」

シーマはガーベラテトラの機動性能を活かし、蝶のように舞い、蜂の様にアレンへ攻撃を加えていった。

「ぐおっ・・・」

アレンのジムがパーツ毎に少しずつ削られていった。そして気が付けば、胴体と頭のみとなっていた。
シーマは機動性能の負荷により、息を切らしていた。

「・・・ハア・・・ハア・・・全く・・・手強い相手だった・・・」

シーマはサーベルをアレンに目がけて振り下ろそうとしていた。
その時、シーマのサーベルの手に目がけてピンポイントに爆発が起きた。

「な・・・なんなんだ一体!」

シーマが動揺していると、そこに1機のジム・カスタムがやって来た。
アレンは誰がジムに乗っているかと問いかけた。その返答にアレンは安堵した。

「中尉。生きていたな。オレと一緒に帰投するぞ」

「ああ、ありがたい。レイ大尉」

シーマは怒りに震え、援護に来たアムロを逃がすまいともう片方の手でサーベルを握り、アムロへ斬りかかった。

「なめるなー!」

その怒涛の切り込みにアムロはライフルで、ガーベラテトラの接合部を全て一撃で打ち抜いた。
シーマは構えた動作のまま動きが取れずにアムロの前を勢いよく通過していった。

「な・・・なんだとおー」

シーマは動かないガーベラテトラを何とか持ち直して、リリー・マルレーンへ帰投して行った。
それを見届けたアムロはアレンに声を掛けた。

「全く。上官としての鑑だな中尉は・・・」

「あはは・・・カッコ悪いな・・・生きてしまった」

「フッ・・・何も恥ずかしがることでもない。ウラキ少尉とキース少尉が戻って来て、オレに救援を要請したんだ。ここに着いたときは間一髪だったな」

「まあ、助かった命だ。有り難く頂戴しましょう」

こうしてアルビオンは無事フォン・ブラウンへ入港を果たしたのであった。




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