18話 裏の読み合い 3.7
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「了解!」
「了解です」
キースがゲルググに砲撃し、ゲルググがそれを避け、コウとアレンも射撃でゲルググとの距離を詰めていった。そして、至近間近まで来た。
「(よし、取れる!)」
そう思ったアレンはサーベルを抜き、ゲルググに斬りかかった時、アレンの頭上より無数の射撃がアレンに注がれた。
「なっ・・・なんだと」
アレンは直撃こそ免れたが、ジムの片腕と片足を失っていた。
その射撃したモビルスーツがゲルググの前に現れた。
深紅のモビルスーツであった。高出力のメイン・ブースターが2基目立つような仕様で、明らかに高機動性能のモビルスーツであった。
それに搭乗しているシーマは笑っていた。
「ハッハッハッハ。いいぞ。よく避け切った。もう少し遊べそうだな。シロッコめ。いい土産を置いていったもんだ」
アレンは残った手でサーベルを構えた。シーマもマシンガンをゲルググに預け、サーベルを抜いていた。
アレンはひしひしとプレッシャーを感じていた。この敵は只者でない。そう告げていた。アレンはコウとキースに帰投命令を出した。
「ウラキ少尉、キース少尉。ここは退け」
その命令にコウが反発した。
「何言っているんですか。その機体では相手は未確認のモビルスーツです。一見でも高機動性を兼ね備えています。中尉だけ残していくわけには・・・」
「バカ野郎ー。上官命令だ。これ以上聞き分けないと、ここでお前らを撃墜するぞ!」
アレンはサーベルを2人に向けた。その覚悟、気迫に2人とも息を飲んだ。
「わ・・・わかりました。帰投します」
「それでいい・・・」
そして、コウとキースはアレンを残して、アルビオンへ向かって行った。
アレンは望遠モニターを見た。モンシアたちも徐々にアルビオンへ帰投するような防衛線を敷いていた。
「さてと・・・」
アレンは再び、シーマに向き合った。シーマは感心した。
「へえ〜、武士道極まりないねえ。男としての本懐でも果たすときなのかな〜」
そうシーマが呟き終わると同時にアレンがシーマに斬りかかってきた。
シーマはそれを軽く交わした。アレンの側面にシーマが旋回するよう回り込むと頭上よりサーベルを振り下ろした。
アレンは戦場の勘からそれを見抜き、ジムを各部のスラスターによる軸回転させ、シーマの斬撃を躱した。至近距離になったシーマに目がけ、アレンはバルカン砲を食らわせた。
「なっ!」
シーマは衝撃により、後退した。シーマが再び前を向くと、そこにアレンがいない。
すると、足元から接近する警報が鳴り響いた。
「下かー!」
シーマはガーベラテトラのスラスターの出力を上げ、アレンからの攻撃を避けた。その動きを見たアレンは舌打
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