18話 裏の読み合い 3.7
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の席へと戻っていった。
* アルビオン艦橋 同日 12:30
フォン・ブラウンを目前にして、敵襲の警報が出た。
艦橋が騒然となった。
シモンが索敵で敵を発見した。
「艦長!敵は単艦です。しかし、本艦よりも大型。砲撃来ます!」
砲撃がアルビオンを掠め、艦橋が激しい揺れを伴った。
それに対して、シナプスはモビルスーツ隊へ迎撃命令を出した。
「フォン・ブラウンの目前だ。本艦はその宙域まで到達すれば、そこは非戦闘地帯になる。敵は諦めるだろう。牽制で敵を迎撃する」
シナプスの指示でバニング達は急ぎ格納庫へ向かった。コウはガンダムに乗ろうとしたが、モーラに止められた。
「ウラキ少尉。こいつはダメだ」
コウはモーラの言い分に反論した。
「緊急発進なんだ。そこをどいてくれ!」
モーラは首を振った。
「こいつは宇宙換装していない。宇宙に出しても、ただの案山子にしかならない」
「そ・・・そんな・・・」
コウは戦えない悔しさで落ち込んでいると、バニングがコウの頭を拳でつつき、その反応でコウは振り返った。バニングがつついた手にバニングのジム・カスタムの認証キーがぶら下がっていた。
「ウラキ。これを使え」
「えっ・・・でも、大尉は?」
「今回は単艦での仕掛けらしい。それ程大した出番もないだろう。それに宇宙も体験した方が良い。ディーック!」
バニングは搭乗しようとしていたアレンに大声で呼び止めた。
「なんですか!隊長」
「ウラキの面倒を見てやってくれ」
「ん・・了解!少尉。早く来い」
コウはバニングにお礼を言い、認証キーを携え、ジム・カスタムに乗り込んだ。
艦橋で通信士のピーター・スコットがモビルスーツ発進を促した。
「各機とも進路クリアです。敵は後背に付かれております。各員健闘を祈ります」
それを聞いた、モンシア、ベイト、アデルはカタパルトに乗り、宇宙へ飛び立っていった。
続いて、アレン、キース、コウという順番で宇宙へ飛び出していった。
一方、アルビオンに後背より追撃していたのはシーマの旗艦リリー・マルレーンであった。
リリー・マルレーンの艦橋は独特な雰囲気だった。
副官のデトローフ・コッセル大尉がアルビオンよりモビルスーツが6機出撃したと報告が入った。
シーマは持っていた扇子を勢いよく閉じ、命令を下した。
「よし!我が隊もモビルスーツ隊を出す。指揮は私が直々に取る」
「はっ!各モビルスーツ隊員。シーマ様に後れを取ることは許されん。急げ!」
コッセルが復唱し、隊員はモビルスーツデッキへ急いだ。
シーマも席より腰を上げ、ゆったりとした足取りで艦橋を後にしようとした。
コッセルはひとつ気がかりなこ
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