2章 最終回 乙女達の挽歌2 高高度からの襲撃
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無事空宙戦艦ミカサは飛び立ち最終目的地の空中要塞武蔵に向かい、順調に飛行していた。
「ふう何とか飛び立つ事が出来たな」
「大神、ここはもういいから、お前も出て行け」
「しかし、司令」
「いいか大神これがお前の、最後の自由行動と思って行動しろよ」
「わかりました司令」
そして、大神は艦橋を出て、花組隊員たちのいる部屋に向かう途中、大神はアイリスと織姫に出会った。
「アイリスに織姫くんどうしたんだい?こんな所で」
「あ、お兄ちゃん」
「あ、少尉さん」
「私は音楽室に行く途中で、アイリスに出会ったんですよ」
「それでは少尉さんまた後で会いましょう」
「ああ、またね織姫君」
織姫は、大神とアイリスと別れた。
「それでアイリスは、ここで何してたんだい?」
「うんアイリスは、お空を見てたの」
「え、空をかい?」
「ねえ、お兄ちゃんアイリスね、空の上には、天国があるって思ってたのでも、今空を見ても、天国がないの、お兄ちゃん本当に、天国はあるのかな?」
「アイリス」
「アイリス、天国はあると思うけど、本当に行っていいのかい?」
「え、」
「もし、今天国に行ったら、さくら君や直哉君や帝国華撃団の皆にも、会えなくなるけどいいのかい?」
「え、それは嫌だよお兄ちゃん」
「なら生きないとね」
「ありがとうね、お兄ちゃん、それじゃあまた後でねお兄ちゃん」
そう言って、アイリスは、大神と別れた。
そして大神は、一通り隊員たちの様子を見て回っていた。
カンナは自分の部屋で、サンドバックを使い精神を落ち着かせていたり、織姫は音楽室で、ピアノを弾いたりしていたが、不安は残っていた。
そして、最後に大神はさくらと直哉の部屋に、入ろうとした時、中から話し声が聞こえて来た。
「お姉ちゃん僕達この戦いに、勝てるのかな?」
「え、直哉君どうしたの?いつもの直哉君らしく自信を持って」
「自信を持ってか、無理だよ。今僕一人だから」
「直哉君・・・」
「もう僕は、僕のせいで、帝都に住んでいる人たちの生活を壊させたくない、そうかつて、僕が起こしたせいで、消滅させた事で、巻き添えになった500人のように」
「僕は、自己防衛の為にもう一人の人格を作り上げてて、今僕が作った人格が、武蔵の制御装置として、使われていて、武蔵が帝都を攻撃を始めたら僕は、またあの時を思い出しそうで怖いよ」
「直哉君・・・」
さくらは、直哉を抱きしめた。
「そうだなこの戦いは、さくら君と、直哉君にとっては大事な者を賭けた戦いが多すぎる」
「まさか鬼王の正体が二人の父親の一馬さんとは思わなかったし、
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