2章 最終回 乙女達の挽歌1 最終出撃前
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大帝国劇場地下司令室・・・
「「「「「何だってーー」」」」」
「それは本当ですの?さくらさん直哉君の中にもう一人の直哉君がいるなんて」
「ええ、すみれさん直哉君の中には、もう一人の直哉君がいたんです」
「ちょっと待ってくれ、さくらいたんですと言う事は、今はいないんだな」
「・・・はい」
「どうして?今はいないの?」
アイリスが、さくらに質問をする。
「・・・それは・・・」
「さくら、もういい後は俺から話す」
言葉を詰まらせるさくらに代わり、米田が話し出す。
「もう一人の直哉は本来いるべき場所へ、強制送還されたのだ京極が武蔵を復活させた、八鬼門封魔陣によってな」
そのせいで、直哉は、精神にダメージを受け、気を失っている状態だ」
「長官、もう一人の直哉の正体はまさか・・・」
「そう京極の言葉を使えば、もう一人の直哉は、人間ではなく、武蔵の制御装置の一部だそうだ」
!!!
さくらと大神以外の隊員達は米田の言葉に衝撃を受けていた。
「そんなの酷いよ、もう一人の直哉君だって、さくらと直哉君と平和に暮らしてたのに」
誰もが沈黙する中、アイリスが喋りだした。
「そうですわ、それなのに私利私欲の為に、もう一人の直哉君を利用するなんて」
「でもどうやってもう一人の直哉君を助ける事が出来るんですか?」
「現実的に、考えたらシステムに取り込まれた人間を救い出すことは不可能に近い」
レニの言葉は、誰もが、認める事実を、突きつける。
「確かに、レニの言ってることが可能性は高いかも知れないけど、私は、直哉君達の絆の強さを信じたい、姉としても、帝国華撃団の仲間としても」
「さくらくん」
「そうだよ、直哉君は、今までだって、アイリス達が驚く事してたし今回だって何とかなるよ」
「そう言えばそうやな、降魔と一時的とは言え心を理解できたしな」
「そんな凄いことをしてたんですか?直哉君は」
織姫は、紅蘭の話を聞いて、驚いていた。
「でもよ、皆問題は直哉を助けるだけじゃないぜ」
「黒鬼会と京極か、そして降魔兵器だな」
大神がそう言うと、カンナも頷いた。
「それなら心配いらないぜ、大神空中要塞に突入させるぞ花組をな」
「ええーーどうやってですか?敵は、我々のはるか上空にいるんですよ」
「おいおい、大神忘れたのか?あの存在を」
「そうですよ、大神さん」
「「「「え、直哉君」」」」
「直哉君気がついたの?」
「うんさくらお姉ちゃん、大神さん、そして皆さん心配かけてごめんなさい」
直哉が、隊員全員に、謝っていた。
「それで米田長官武蔵に行く為の手段とは一体
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