EX クリスマスクエスト 3
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「何で君は怖い思いをしてまでそのアイテムを渡さなかったんだ?」
「え、えっとそれは・・・」
しばらくの沈黙。2、3分後彼女は口を開いた。
「わ、笑わないでくださいね・・・」
「・・・?わかった」
絶対ですよと念を押してからこうつぶやいた。
「ぼ、暴力に負けたくなかったんです・・・」
再び沈黙。
そして・・・
「「ぷっ、あはははははははははは!!!」」
キリトと俺は大爆笑した。
「わ、笑わないっていったじゃないですか!!」
「や、ごめんごめんわはははははは!!」
「わ、悪気はないんだあははははははは!」
そして、
「「殴ることないじゃんか・・・」」
「わらった罰です」
鉄拳制裁を食らいました。
「ごめんごめんまさか君が負けず嫌いだったなんて・・・」
「ぶー」
仕切りなおして本題に入る。
「で、君はこれからどうしたい?」
「?」
「奴等に渡したくないんだろ?でもそのまま君が持っているだけだと宝の持ち腐れでしょ?」
「うーん・・・」
また沈黙。多いな沈黙。
「・・・私がクエストクリアします!」
「がんばってね」
「「ええっ!!」」
キリトと少女は同時に叫んだ。うるさいなおい。
「手伝ってくれないんですか?」
「手伝ってやらないのか?」
二人とも同じこといってますけどねえ。
「キリト、クリスマスパーティーの準備は?」
「うっ・・・だ、大丈夫!これ終わってからでも・・・」
助けてやろうよとキリトはいいはじめ、
「・・・・・・・・・」
少女は俺を無言で見つめ。
結果。
「はあ、わかったよ・・・」
俺が折れた。
「じゃあまずはクエストのフラグたてにいかないとな」
俺たち三人はとりあえずアイテムを拾ったという五層に向かった。
フラグたての終了した頃には日がどっぷりと暮れあたり一面薄闇になってしまっていた。
「じゃあ、明日あのご老人にあのアイテムを渡せばいいんだよな」
「ああ。・・・ってそういえば名前聞いていなかったな。名前は?」
「わ、私、ですか?」
「うん。あ、俺はソラ。こっちはキリト」
「私はリズムです」
「そっか。よろしく、リズム」
「こちらこそ」
「じゃあ、明日はここに・・・九時に集合。いいね?」
「はい!!」
「じゃあまた明日。ホラ、キリト買出しいくよ」
「お?ああ、そうだったそうだった」
俺たちが去ろうとしたときリズムが呼び止めた。
「あ、あのっ!」
「ん?」
「わ、私もついていっていいですか?友達少ないのであんまり人と一緒にいたことがないんです」
「ああ、いいよ。じゃあ、いこうか」
俺たちは明日の買い物をするため一層に戻った。
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