11部分:第十一章
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が済まぬ」
「だからな。今こうして助太刀に来たのだ」
「貴殿等に対してな」
「馬鹿なことを」
ブリアンは王達の話を聞いてまずはこう言った。
「今度の相手は尋常ではないぞ。フォウォールの中でも最も凶悪だ」
「それにだ」
ヨッハルも言う。
「数もこれまでになく多い。そのうえ」
「ここの守護者ミズケーナは我等神々でさえ恐れる男。それでもか」
「そうだ、それでもだ」
「ここにいるのだ」
「愚かな」
ヨッハルヴァはあらためて彼等に告げた。
「命を捨てるというのか。それで」
「大丈夫です」
「それは」
ここでヘスペリデスの乙女達とフィンカーラの妖精達が三人に言う。彼女達もここに来ていたのだった。
「私達もいます」
「それに貴方達が今まで手に入れた傷も病も癒す宝が」
「林檎に豚肉か」
「そうです。それです」
「豚の皮も」
「武器もあるではありませんか」
それについても言及してきた。
「馬車に子犬、槍に焼き串」
「それ等もまた」
「しかも我は不死身だぞ」
龍はこのことを強調してきた。
「不死身の我がだ。だからこそ」
「戦えるか」
「あの者達にも」
「少なくとも臆することはない」
龍がまた三人に言う。
「これだけの事、者が集まっている。そういうことだ」
「よし、ならばだ」
「行くぞ」
龍が三人に声をかける。
「これが最後だ」
「ならば」
こうして彼等は姿を現わした夥しい数のフォウォール達に向かった。傷は豚の皮や肉、それに林檎で癒していき子犬が放たれる。馬車に乗ったブリアンはその手に槍を持ちヨッハルは焼き串を手にしている。ヨッハルヴァは船に乗っている。三人を中心に縦横無尽の戦いをはじめた。
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