暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico45-A嬉し悲しも想い次第
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喜んでくれた。

「はやて。クラスメイト分のチョコ、ちゃんと作って来た?」

「もちろんや。チーム海鳴の分とクラスメイトの分。ちなみにルシル君には朝の内に渡しておいたよ」

「ありがとう、はやて。また後日、ゆっくり出来る日に頂くよ」

「うんっ♪」

そんなこんなで学校に着くと余計に男子・女子関係なくそわそわ空気が満ちていた。正面玄関なんてチョコが靴箱に入っていないかって確認し続ける男子の巣窟と化してるし。チーム海鳴ってお世辞とか贔屓とかなしで美少女ぞろいだから・・・

「なんか視線が・・・集まってるような・・・」

「にゃはは・・・、うん、すごい見られてるかも・・・」

「去年もこんな感じだったっけ・・・」

フェイトとなのはとアリシアがちょっと萎縮しちゃってる。こんな可愛い女の子から義理チョコだとしても貰えたら勝ち組だもんね。とまぁ、女子組には熱い視線が注がれてるんだけど、チーム海鳴で唯一の男子であるルシルには・・・

「納得いかねぇ・・・」

「女子みたいな顔しておきながら・・・」

「あの子たちからもチョコ貰うんだろうなぁ〜」

「羨まし過ぎる!」

「あれがマンガでよく見るハーレム・・・」

「神様・・・」

ルシルには嫉妬やら羨望やら、結構黒い視線が突き刺さりまくってた。それでもルシルは堂々と歩いてるわけで。とりあえずわたしは「ルシルもチョコ買っておけば良かったね」ルシルをイジることにした。

「はあ? 何で男の俺が買わないといけないんだ?」

「ちょっと女子の制服着て男子に、チョコあげる、なんて言えば、男子もルシルの凛とした可愛さにメロメロにな――」

「なるか、馬鹿。くだらないことを言ってないで教室に向かうぞ」

「はーい」

そんな話をしながら靴箱の扉を開けていると「うおっ!?」ルシルが変な声を上げて、ドサドサって何かが落ちる音がした。そっちを見れば小さな箱――乙女からのバレンタインチョコが数箱とルシルの足元に転がってた。

「今年も大量やなぁ・・・」

「ていうか、俺の上履きどこだ? チョコばかりで上履きが無いんだけど・・・」

「え、無いの?」

ルシルの靴箱の中を見ればチョコの箱が積まれていて、本来あるべき上履きが無かった。これにはさすがに引いた。ルシルは「チョコは嬉しいけど上履き盗るってなんだそれ・・・」ガクッと跪いた。

「どうしたの? シャルちゃん、はやてちゃん、ルシル君」

「うわっ、ルシルすごい! コレ全部チョコ!?」

「チョコいっぱいで嬉しいはずのルシルはどうして心折られてるの?」

なのはとアリシアとフェイトが上履きに履き替えた上でやって来た。ルシルの靴箱にチョコが詰められてる代わりに上履きが無くなったこ
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