Fate/stay night
1172話
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かもどうにかする必要がある。
具体的には、預金通帳とか、各種権利書とか、そういうのを持ち出させる必要がある訳だ。
ぶっちゃけ、この辺は魔術を使ってどうにかするしかない。
本尊とかなら、俺が空間倉庫で持ち出してもいいけど……
「どうするかは、凛やイリヤ、桜、衛宮のマスター組で話して決めてくれ」
「ちょっとアークエネミー。もしかして全部私達に押しつける気じゃないでしょうね? 手伝える事は手伝って貰うわよ?」
「あー、そうだな。まぁ、手伝える事ならな」
さすがに柳洞寺で暮らしている者の荷物全部を空間倉庫に入れろというのは無理だ。
しかも、そんな真似をしたら寺が崩れたのに荷物だけは全部無事だったって事になって、妙な注目を集めかねない。
「次に、さっきも凛が話題にしたが言峰だ。具体的には言峰もだが、その使役されているサーヴァントだな。本来はいる筈のない8人目のサーヴァント……まぁ、アサシンが2人いた以上、それ程不思議はないのかもしれないが」
「つまり、大聖杯を何とかしようとすればその言峰やサーヴァントが手を出してくるって事だな」
衛宮の言葉に頷く。
言峰にしろ、金ぴかにしろ、この大聖杯の中身がどんなものかというのは知っている。
その上で、言峰は人が苦しむ姿を見たい、金ぴかは人間の数が多すぎるので間引きたいという狙いを持っている。
そんな奴等が、その願いの大本である大聖杯を破壊しようとするのを黙って見過ごすか?
どう考えても、答えは否だろう。
そうである以上、いざ大聖杯を破壊する時に邪魔に入られるよりは、早い内に片付けておいた方がいい。
何しろ、金ぴかは純粋に普通のサーヴァントとして考えれば反則的な強さを持つし、言峰の方も元は代行者という腕利きの人物であり、更には前回の聖杯戦争で汚染された聖杯の魔力を浴びて半ば不死に近い存在になっている。
どう考えても、そんな奴等を相手にしてこの場所で戦えるかと言われれば……寧ろ、大聖杯を壊すよりも前にこの空洞が破壊される事になるだろう。
それとついでだが、教会の地下にいる大火災の被害者の生き残りの救助もしておいた方がいいだろう。
こっちは特に何か理由がある訳じゃなく、単純な偽善に近いが。
いや、金ぴかの魔力を制限するという意味では有効か。
まぁ、衛宮辺りなら喜んで助けてくれる筈だと思う。
「その2つがやるべき事、ね。……じゃあ、どうするの? 教会に仕掛けるのは今日これからすぐに?」
好戦的としか言えない凛の言葉に、首を横に振る。
「いや、お互いに色々と準備があるだろ。その辺を考えれば、今日の夜ってのがベストだと思うが……」
だが、その言葉に首を振ったのは、イリヤだった。
「凛達の方はいいけど、セイバーは少しで
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