第1章:平穏にさよなら
第18話「協力」
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緋雪も魔力弾を放つ構えをしているけど、魔力光が違う。誰だ?
「...ちょっと、黙っててくれる?」
「か、かやのひめさん...?」
どうやら、さっきのはかやのひめさんがやったらしい。弓も構えているし、間違いない。
「あんた、ただでさえ嫌な性格が雰囲気に滲み出ているのに、さらに場を乱そうとしてるの、自覚してる?...いえ、自覚してるなら、もう少しマシなはずだったわね。」
「っ....。」
明らかにキレているかやのひめさんに、皆が少し引く。
「私は早く薔薇姫の仇を取りたいの。余計な話をするんじゃないわよ。」
「す、すまない、君の考えを考えずに...。」
頑張ってニコポ(無意味)をしようと笑いかける王牙。...その特典、正しい使い方をしないと機能しないんだけどな。
「いつの時代でもまともな人間は少ないわね。...はぁ。」
「かやのひめさん、人間なんてそんなもんだよ。」
腐った人間はいなくならない。一度根絶やしにしても、またどこからか湧いて出てくる。...そうじゃなかったら、ここまで人間は争い続けないだろう。
...と、話が逸れたな。
「...んん゛、話を戻します。皆に集まってもらったのは他でもありません。彼女のためにも、管理局としても、カタストロフを捕まえるのを手伝って欲しいのです。」
「別に手伝う事は構へんのやけど、どこにいるのか分かっとるんですか?」
リンディさんが無理矢理話を戻し、その言葉に八神さんが質問する。
「大体の見当はついています。そこを重点的に探すつもりです。」
「...あー、リンディさん?それについて、ちょっと渡しておきたい物が...。」
「何かしら?」
リヒトを机に置き、とある記録を取り出す。
「...奴らの...おそらくですけど、リーダーの魔力波長です。これを使えば、比較的容易に奴らを見つけられると思います。」
「これは...!?すぐに解析班に回したいのだけど、預かってもいいかしら?」
「何か記録媒体はありますか?それに直接転送します。」
「エイミィ!」
「はい!」
執務官補佐であるエイミィ・リミエッタが適当な記録媒体を用意したので、リヒトに任せて情報を転送しておく。
「...君のデバイスはデタラメだな...。」
「...自覚はしてます。」
AIなはずなのにやけに人間味があったり、武器形態が多くて無駄に高機能だったりと、デバイスの概要を聞いた時には本当に高性能すぎると思ったよ。
「では、カタストロフの居場所は解析班に任せるとして、簡易的な作戦を立てておきましょう。」
「簡易的な作戦...ですか?」
「はい。カタストロ
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