第8話思い出の丘へ
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かび一筋の光が伸び、その光が丸い球体状になった。
「わぁ、キレ〜!」
やっぱり女の子はキラキラした物が好きなのか、ミラージュスフィアの光にシリカは見とれていた。
とりあえず光の地図を操作してーーー
「ここが47層の主街区、オレのログハウスがあるのがここだ。こっちが思い出の丘。で、この道を通るんだけど・・・ん?」
ここまで話しておかしな気配を感じた。オレの索敵スキルが間違っていなければーーー
「ライリュウs「シッ!」?」
シリカがオレの名前を呼ぼうとしたところを止めさせる。オレは足音をたてないように急いでドアに近づきーーー開いた。
「誰だ!?」
オレがドアを開けた時にはーーー誰もいなかった。逃げ足の速い奴め。
「なん・・・ですか?」
「聞かれてたな・・・盗み聞きとは良い趣味してんじゃねぇか」
「でも、ノックなしだとドア越しの声は・・・」
確かにノックなしだと普通はドア越しの声は聞こえない。ーーー普通はな。
「聞き耳スキルが高い場合はさほど問題なく聞こえるよ。そんなの上げてる奴、そうそういないけど」
「なんで立ち聞きなんか?」
ーーーちゃんと言わなきゃダメか。
「シリカ、今からオレの言うことを理解してくれ。もしかしたら、命に関わるかもしれない」
「え?どういうことですか?」
今度はこっちの説明をしなくちゃな。
******
「・・・わかりました。あたしもピナの蘇生を手伝っていただいてますから、あたしもお手伝いします!」
「ありがとう・・・必ず守るから」
******
翌日、2024年2月24日・第47層、フローリア
転移門の光が消えて目を開くと、そこに見えたのはーーー
「わぁ!夢の国みたい!」
目の前に広がる花畑。隣のシリカが声をあげるには充分だった。
「この層はフラワーガーデンと呼ばれていて、フロア全体が花畑なんだ」
オレがこの層の説明をしているとシリカがすぐそこの青い花を見に行った。確かにこんなに綺麗な花畑があればはしゃぐのは無理ないな。ミラもこんな感じだったし。
「ん?」
シリカの視線が花壇の花からここにいるプレイヤーたちの方を向いた。その瞬間シリカの顔が真っ赤に染まった。ーーーあぁ、そういうことか。
「この層、あんまり花が綺麗なもんだからカップルたちのデートスポットになっちまったんだよな」
「そう・・・みたいですね//////」
シリカも同意見のようだな。とにかく出発ーーーの前に、
「シリカ、出発する前に家に寄って
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