第4話 目覚めたら妖精の尻尾
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、更に威力もアップだ。
「ぶっ!!」
隙だらけの腹に、直接攻撃を喰らってしまい、思わず噴出してしまったギルダーツ。
「おお! ナツが初めて有効打を入れたぞ??」
「けっ…卑怯じゃねえか?」
「何を言っておる! 勝負の最中によそ見したギルダーツが悪いのだ!」
「でも…効いてる感じしないね…?」
初めての一撃に、当然観戦していたギャラリーも沸いていた。
だが、沸くのも一瞬だけだ。次にどうなるのか 大体判っているから。
「どーだ!! ギルダーtごべぇッ!!!」
ナツが、頭を離して、ギルダーツを見上げようとした瞬間、ナツはギルダーツの肘うちを喰らって、今度こそノックダウンをしてしまった。
「きゅう〜〜〜〜……」
起き上がる事が出来ないナツ。どうやら、先ほどの一撃が最後の攻撃、最後の力を込めていた様だった。
「はは…強くなってんな? ナツ。だが、まだまだ……だ」
ギルダーツは、地面に座り込み、ナツにそう言っていた。
「く…っそー!」
ナツは…意識はあるものの、立ち上がる事ができない。あの一撃がまだ身体に残っているから。
「ギルダー…ツ! お前は…一番つええ! ギルドで…いちばん…! でも…いつか…ぜってぇー勝ってやるっ!!」
ナツは、倒れたままでも 必死にそう言っていた。
それを訊いて、ギルダーツは 笑った。
「ははっ! おもしれえ。そうだな。オレもお前には負けたくねえ。……いつでも相手になってやるよ」
そう言って、ギルダーツは ナツを抱き起こした。
「ほれ…! さっさと戻るぞ? ギルドによ」
「う〜〜……」
ナツは、いつも通りとは言え、完敗した事がやっぱり 悔しかった様で表情を歪ませていた。そんなナツを担ぎ上げて、肩車をしているギルダーツの姿は、まるでナツの父親のようだった。
傍から見ても微笑ましく思える。
「ははは……やーっぱ ギルダーツはすげえな!」
「まったくだ!」
「ナツも、よくも毎回毎回食らいついて言ってるなぁ……」
全員が彼らの戦いを見届けた後、同じく背を向けてギルドへと戻っていった。
そして…ギルドへ向かっている途中の事だ。
「そういえばギルダーツ!」
エルザがギルダーツの傍にまで来た。
「あん? どした、エルザ」
ギルダーツは、呼ばれた為、立ち止まって振り返った。
「さっき、帰ってきた時に、抱えていた者は何者なのだ? 今朝もマスターと何やら話していたが、ひょっとして ギルドの新しい仲間なのか?」
エルザは ギルダーツに今朝の事を訊いていた。ここにいる殆ど全員がmナツの暴走のせいでで、すっかりとあの少年の事を忘れていたよ
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