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竜から妖精へ………
第4話 目覚めたら妖精の尻尾
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な…」

 そして、その隣でパイプを吹かしながら同意するのは同じく大人の《ワカバ》だ。

「お前も歳考えたら、もうそろそろ、オヤジの仲間入りだろ?」

 マカオは 嫌にニヤニヤと笑いながらワカバにそう言うけれど、同期なので 完全に自分に矢印が帰ってくるのだ。

「おめーに言われたくねえ!」

 だからこそ、ワカバも反撃をしていた。つまり、こっちはこっちで言い争いをしているのだ。拳で語り合ったりはしていないが。つまり、ギルドでは絶えず、このような状況が続く、日常茶飯事なのである。

 これは、おそらく何時までも続く事なのだ。









 そして、ギルドの外の広場では既に始まっていた。

「おらーーー!!!」

 先ほど、吹き飛ばされたナツだったが、子供とは言え侮るでなかれ。
 既に復活し、またまた、ギルダーツに炎を纏わせながら殴りかかる! のだが。

 “ペシッ♪” っと、かるーくビンタ? するようにギルダーツがナツの頭を叩くと。

「ほげえええ!!」

 “ベッシャ……” っとあっという間に地面にめり込む様に倒れてしまった。本当に容赦ない一撃だろう。こんなギルダーツとやり合っていたゼクトの異常性、今ならよく判ると言うものだ。
 ギルダーツは、ナツを相手にしながら、頭の片隅でそう思っていたが、直ぐにナツに集中していた。

「どうした? そんなもんか? ナツ」

 ギルダーツは、笑いながら ナツにそう言っていた。何度か起き上がって反撃するが、一撃も入れられず、ただただ倒され続けていた。


「ま、ナツじゃ一生かかっても無理だな」

 グレイも、2人の戦いを見て、笑いながら言ってる。それを訊いたギルダーツは、ナツの攻撃を受け止めつつ、グレイの方を向く。

「お? じゃぁ いっちょやるか? グレイもよ?」

 ギルダーツがそう提案を出した。1対多数の戯れあい等何度もしているから、造作もない事だ。だが、ギルダーツの強さをよく知っているグレイはと言うと。

「いい゛ッ!! お、オレは良いよ! まだ!!」

 グレイは、慌ててそう言っていた。ギルダーツにはエルザの様な恐ろしさはないのだけれど、如何せん加減するのが苦手だと言う事はよく知っているのだ。……ナツと一緒にされるのも複雑だし、無様に倒れるのも嫌だった様だ。

 ギルダーツは、大体察したようで、ニヤニヤと笑っていた時。

「くっそ〜!! まだまだあ!! 隙有りだ! ギルダーーつっっ!!」

 その隙にナツが、一気に反撃に出た。炎を今度は頭に纏わせながら。

「火竜の劍角ぅ!!」

 “ズンっ!!” と炎を纏った頭突きを撃ちかました。それも足にも炎を纏わせて、ブースト、速度を上げているから
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