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竜から妖精へ………
第4話 目覚めたら妖精の尻尾
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しておこう。」

 そう言って、ゼクトに乱れた毛布をかけなおした。






 そして、暫くして……。

「ギルダーツ!勝負だーーーー!!!」

 ナツの盛大な大声がギルド中に、いや 街中にも聞こえてくる。そして、いつも通りながらその後に訊こえてくるのは、これまた騒音だ。

「がべぇぇぇ!!」

“ドカーーーン!” と言う建物が壊れる音が響いてきた。ギルダーツが一撃、軽く入れたのだろう。……軽く?

「よーし! ナツぅ! とことんやってやる! 今から 表ぇでろ!」

 ギルダーツは、腕を回しながら気合を入れている様だが、肝心のナツは目の前にはいない。

「いや…もう外にとんでっちゃッたよ?」

 ナツの相棒である猫。《ハッピー》が、そう突っ込みを入れていた。

「まったくアイツは……。ほんと、懲りねぇよな。このやり取り、一体 何回目だよ?」

 グレイは、ため息しながらそう言うけど。

「グレイこそ、何回目? 普通に服を脱ぐの?」

 ハッピーがグレイにも痛烈なツッコミを入れた。これもいつも通りであり、グレイの反応も同じ。

「って! ああ!! いつの間に!!」

 無意識下で、服を脱いでしまっている為、自分でも脱いだ事に気づいていないのだ。だから、指摘されて初めて気づく事も多いのだ。と言うか、それが殆どだ。

「まったくぅ〜……。どっちもどっちだよ」

 ハッピーは呆れてしまっていた。一番まともかな? とも思えるのだが、別段そうではないのである。



 そんな2人? は一先ず置いといて。ギルダーツはそのままナツを追いかけて外へと向かっていった。


「おい! 外に行こうぜ!!」
「そうだなっ!」
「ナツぅ…また ぼこられちゃうよ〜?」


 ギルドの皆は外へと駆け出した。なんだかんだ言いつつ、恒例になっている風景であり、見るだけでも十分楽しめるのだ。……一方的にボコボコにされてしまってるから、一部の者にとって(殆どグレイだが)は、憂さ晴らしになったりもするが、それはまた別の話。


 そして、ギルダーツとナツに触発された者は、者達まだいた。

「久しぶりの喧嘩だけど! 一時休戦だよ! エルザ! あっちの方が面白そうだ!」

 今の今まで、帰ってきたミラとエルザが喧嘩をしていたのだ。ギルダーツの久々のやる気を見てそっちの方が良いと判断したようだ。

「うむ! そうだな! 私が先だ!」
「私だっ!!」

 そして、我が先! っと互いに押し合いながら外へと向かっていった。


「ギルダーツもすげえな…毎日よ……」

 酒を飲みつつ、そう言うのはギルドの魔導師であり、大人である《マカオ》

「ははっ…さっすがオヤジだ
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