暁 〜小説投稿サイト〜
SAO−銀ノ月−
ガールズ・オプス-Cheer!!-
第九十話
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それで去っていき、代わりといっては何だが……俺たちの前に、一枚のチラシが提示されていた。

「そんなアナタたちに、いいお金儲けの方法があるんだけど……どう?」

 ――そしてアシュレイさんから提示されたのは、『浜辺の英雄は君だ! 〜水着コンテスト〜』という、ひと昔前のバラエティー番組のようなものであり。ある浜辺での水着コンテストでの優勝商品が、アシュレイさんから提示された金額を軽く上回るほどだったのだ。更に水着はアシュレイさんから提供されるということで、俺たちは海に赴くこととなっていた。

「いやぁ……でも今思うと、アシュレイさんのペースに上手いこと乗せられてたわよねぇ」

「リズさんが買ったんじゃないですか……」

 最終回にそのアシュレイさんの申し出を受けたのは、もちろん胸を張ったリズであり。「その挑戦、受けてたちます!」などと言った手前、水着とコンテストの指揮はリズが取っていた。

「でもこれ、ハラスメント的にグレーよね……」

「合法的に水着を見ていいと言っているようなものだからね」

 そんな水着コンテストとは、何でも他のプレイヤーに視線を合わせられた数、というのを計測しているらしく。平たく言えば、『一番水着姿を見られた女性プレイヤーが勝ち』という身も蓋もないことで、リーファがハラスメントギリギリというのも無理はなかった。

 そんなこんなで装備も壊れておらず、かつ水着コンテストにも出場していない――当然だ――俺からすれば、全くもって何の関係もなくなったのだが、もちろん帰るわけにもいかず。舞台裏でリズの作戦に協力することとなった。

「焼きそば一丁ー」

 海の日光に照らされて、気だるげな声でルクスに声をかける。発案者曰わく、『一緒に食欲も満たしてやりゃいいのよ!』とのことで、俺が作った焼きそばを四人を売り子として売っていた。多少の料理スキルはあれど、あくまで素人の自分の焼きそばなど売れるものか――と思っていたが、なんと売り上げは好調らしく。

「まさか売れるなんてね……」

 比較的近くで売り子をやっているルクスが、信じられないような口振りで言葉をもらす。その視線を追ってみると、先程焼きそばを買っていったプレイヤーが、涙を流すほどの感激具合で焼きそばを貪っていた。

「このボソボソと気の抜けた麺! イマイチ火が通ってない肉! 丸ごと入れられたキャベツの芯!」

「まさか、ここまで海の家クオリティを再現しているとは……やるなこの店……」

「そういうこと……らしいよ?」

 そんな様子を見ていたルクスとクスリと笑いあうと、さらに焼きそばを適当に増産せんと、ソースのかかった麺を鉄板に放り投げていく。浜辺を見てみると、ピナが口から水鉄砲を出して虹を作り出し、そこをシリカが走り回りなが
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