暁 〜小説投稿サイト〜
SAO−銀ノ月−
ガールズ・オプス-Cheer!!-
第九十話
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このALOは魔法スキルも上げなきゃいけないから、ワタシたちみたいな生産系プレイヤーは貴重、ってこともあるんでしょうけど……」

 アナタのお店も儲かってるんじゃない? と嫌らしい笑顔でアシュレイ氏は問いかけてきて、ついつい俺は苦笑いを作ってしまう。黒字経営万歳。

「リズさん凄いです!」

「ありがと。それで……聞きたいことって?」

 本題であるリズに――いや、リズベット武具店店主に聞きたいこととは。アシュレイ氏は相変わらず、商売人らしく笑みを絶やさずにこちらに問いかける。

「SAOクリアから半年とちょっとくらいかしら、急にアナタとアナタの店の名前が上がったの。だから同じ職人プレイヤーとして、その時にコツでも見つけてたら教えて欲しいなぁ、ってねぇ」

「クリアから半年とちょっと前……?」

 オウム返しに呟きながら、リズは何があったかと思い返していた。ついでに自分も関係者として、何があったか考えてみると――キリトが解決したという《圏内事件》が起きた頃だろうか――一つの可能性に思い至る。しかし、まさかこれではあるまい、とその考えを自分の中に封印する決意を固めると、思いも寄らぬ場所からその考えは放たれた。

「それって、ショウキくんに会った頃じゃありませんか?」

『――――』

「ショウキさんと?」

 まさかのリーファからの発言に対し、俺とリズは揃って口をつぐんで――どうやらリズも、その考えに思い至っていたらしい――固まってしまう。ルクスにシリカが不思議そうに聞いていくと、さらにリーファは言葉を続けていく。

「ちょ、ちょっとリーファ何言って」

「ショウキくんとリズさん、いつ頃から会ってたのか気になって。前に聞いてみた時、そう言ってたけど」

「何? 男なの? 男のおかげでアンタの武器は良くなったの!?」

「関係ないですって!」

 復活したリズの制止も間に合わず、謎の食いつきの良さを見せるアシュレイさんに、リズは顔を赤くして否定する。まさか俺がリズベット武具店に出入りするようになったから、リズの鍛冶の腕が上がったなどと口が裂けても言えない。俺からしても、リズからしても。

「で? アンタがそのショウキ? この子にナニしたの?」

 リズが何も答えないと見るや否や、アシュレイさんの矛先がこちらに変わる。一瞬『拙者はクラインと申す者』とかいう文言が浮かんだものの、誤魔化しても仕方がないというかすぐにバレる。リズに視線で助けを求めたものの、リズはリズで他三人からの質問攻めを受けていた。

「知り合ったから、素材アイテムとか融通してただけで。別に」

「ふーん。そう」

 本当であるとは言えないだろうが、決して嘘は言っていないその返答――そもそもリズの鍛冶のコツなの
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