30 サント・アンヌ号
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
灯台がちら、と見えて無重力になる。
グリーン「いけっ、フーディン!」
取っ掛かりを離して甲板にモンスターボールを投げる。
グリーン「フーディン、サイコキネシス!」
フーディンは超能力でトラックを捕まえようとする。
しかし鉄の塊から波長は感じられない。
わずなか熱を感じるだけで、それではどうすることもできない。
グリーンとイミテは荷台から放り出される。
そちらをフーディンはサイコキネシスでキャッチしてゆっくりと甲板に下ろす。
トラックは床板を抉りながら停止する。
空回りするタイヤに板切れが摩擦する音が次第に低くなっていき、やがて止む。
グリーン「大丈夫か、おっさん!」
エアバッグに顔を埋めながら蚊の鳴くような声で答える。
男「……わしに構わず行くんじゃ」
グリーンはドアをこじ開けようとする。
しかし衝突でできた穴にはまって人1人分の隙間も開かない。
男「……心配するな。わしの魂はゲンガーと共にある」
グリーン「縁起でもねーこと言うなよ」
男「……わしの夢は、クチバにあるわしの土地にビルを建てて、外国船を相手に貿易をすることじゃった……」
そこまで言って男は静かに目を閉じる。
グリーン「一体何が言いたかったんだ……
だがあんたのジャッキー・チェンばりのカースタント、無駄にしないぜ」
イミテ「ありがとうございました、こうようさん……
ほら、ゲンガーも」
イミテはモンスターボールからゲンガーを出す。
グリーン、イミテ、フーディン、そしてゲンガーは一同に手を合わせる。
男「わしはまだ死んどらん! 早くロケット団をぶっ潰しに行かんか!」
グリーン「おう、行ってくるぜ!」
イミテ「行きましょう、ゲンガー。
あなたの主人を取り戻しに……!」
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ