30 サント・アンヌ号
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かったことじゃが、毒ガスが撒かれた地点にはシルフのビルに通じる穴が掘られておった」
それを聞いてグリーンは足を止める。
たしかに地下通路には毒ガスがばら撒かれていた。
グリーンはミックスオレでゲートの警備員を買収する前にそれを確かめている。
男「君の話を信じる。もっと詳しく聞かせてくれんか?」
グリーンはシルフカンパニーからグレン島までの出来事を、ブルーとイミテの身の上は省いて話す。
男「そうか、やはりロケット団が。
となると、この船の行き先は……!」
グリーン「そうだよ、だから俺たちは急いでるんだ。じゃーな」
男「君たちのポケモンを見せてくれんか?
それほどの死線を潜り抜けてきたなら相当育てられていることじゃろう」
グリーン「だから、こんな変なおっさんに付き合ってる暇はねーんだよ」
イミテはゲンガーをモンスターボールから出す。
グリーン「何やってんだよ、イミテ!」
イミテ「……この人、悪い人じゃないと思うんです」
グリーンは頭を掻く。
男「こ、こ、このポケモンは……わしのお気に入りのポケモン、ゲンガーではないか!
なぜお気に入りかって?」
イミテ「聞いてませんけど……」
男「……でな……が……
…………可愛くてな……
たまらん……くぅ……
……更に……もう……
すこすぎ…………で……
……そう思うか……
どうして…………好き……
……はー!
…………抱きしめて……
寝るときも……
……じゃろ…………
…………素晴らし……!
……美し……」
グリーン「だんだん自分のポケモンを自慢してるように聞こえるのは気のせいか?」
男「……ありゃ!
そうじゃった、わしはゲンガーを持っておらんのじゃった!
君、このゲンガーをわしに譲ってくれんか?」
イミテ「……ごめんなさい」
男「そうじゃろう!
ここまで共に旅をしてきたパートナーじゃからな!
……で、君のポケモンは?」
男はグリーンに目を向ける。
グリーン「そんなに見たきゃ見せてやる!」
グリーンはフーディンを繰り出す。
グリーン「フーディン、このおっさんにサイコキネシス!」
フーディンは手に持ったスプーンを構える。
男「待て! 人間に攻撃を仕掛けるのは重罪じゃぞ!
ましてやわしは国際警察じゃ!」
グリーン「嘘つくなよ。俺が捕まりゃあんたの身元も割れて正体もわかる」
男「……はー、わかったわかった。
わしは国際警察なんかじゃない」
フーディンはスプーンを持った手を下ろす。
すると男は突然笑いだす。
男「わーっはっはっはっは!
今日はいい日じゃ! ゲンガーにも会えたしな!」
グリーン「どうしたんだこのおっ
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