30 サント・アンヌ号
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いふらしたのだろうか。
ナツメ「……ご子息のバトル、ご覧にならなくてもよろしいのですか?」
サカキは階段を上って屋上に立つ。
そこにはヘリコプターが停まっている。
サカキ「どうせ結果は見えている。
それより、まだ仕事が残っている」
ナツメ「ここからヘリコプターでクチバまで飛び、そこからサント・アンヌ号でミュウのいる島まで向かう予定です」
エリカ「まあ! サント・アンヌ号といえば豪華客船!
ディナークルーズで優雅なお食事を楽しめますわ!」
ナツメ「いや、そこまで豪華な旅では……」
サカキ「まあよいではないか。何しろ今回の旅は……」
ブルー「終わりました、サカキ様」
ブルーは屋上へ上ってきてサカキに結果を報告する。
サカキ「ご苦労。
メタモンの調子はどうだ、もう慣れたか?」
ブルー「はい……」
サカキ「それでいい。よくやったぞ、ブルー」
サカキが頭を撫でようとすると、ブルーはその通りに頭を差し出す。
グリーン「ブルー、目を覚ませ!」
突然グリーンはベッドから身体を起こす。
ナナミ「目が覚めたようね、グリーン」
ベッドの傍らにグリーンの姉、ナナミはいる。
グリーン「ねーちゃん、ここは……?」
グリーンにとって懐かしい風景がそこにある。
窓からの景色、机に置かれたパソコン、テレビの前にはゲーム機とそこに挿しっぱなしのゲームソフト。
ナナミ「あなたの部屋よ」
グリーン「……ってことは、マサラに帰ってきたのか」
オーキド「そうじゃ」
ドアを開けてオーキドが部屋に入ってくる。
浮かない顔をして口を開ける。
オーキド「……わしらは負けたんじゃよ」
グレン島のバトルを思い出す。
ブルーのメタモンが最後に放った一撃でゲンガーは倒れ、手元には戦えるポケモンがいなくなる。
それからグリーンはカツラを助けようとしてピジョットと共に穴に落ちていく。
グリーン「あのじじいは?
それからピジョットとゲンガー、それにファイヤーも!」
オーキド「ピジョットはお前を乗せて戻ってきたが、カツラとファイヤーは奥深くまで落ちてしまったようでな……」
グリーン「そうか……」
オーキド「ゲンガーならもうすっかり元気になってここに……
あれ? おったはずなんじゃがのう」
ナナミ「さっき隣の部屋に行ったわよ」
隣はブルーの部屋である。
メタモンに記憶を奪われてオーキドに預けられてから、そこが彼女の部屋になった。
グリーンはベッドから降りて隣の部屋のドアを開ける。
物心ついてからは入らなくなったブルーの部屋はグリーンの見知らぬものばかりある。
あちこちにポケモンのぬいぐるみが飾ってあったり、本
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