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ウイングマン バルーンプラス編
4 避難
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ったが、それでも大量に汗をかいていて、完全に透けている。逆にセクシーさが増していた。
ただ、3人とも溶けたトイレットペーパーがゲル状になって体にまとわりついてベタベタだった。
「みんなすごい恰好ね」
そう言って笑った。


森本宅の玄関でひとしきり笑うと、そのベタベタが気になってきた。
「なんか気持ち悪いですよね」
美紅は自分の体にまとわりついているゴミと化したトイレットペーパーをめくってみせた。
「そうよね。まあ、こんなの……」
アオイも少しうんざりした顔をした。
「じゃあ、シャワーでも浴びましょう!」
桃子が2人に提案した。
「ナイスアイデア!」
アオイは大ノリだった。
人の家に上がり込んで、シャワーをいただくというのも正直気が引ける話だったが、美紅も早くこの気持ち悪さからオサラバしたかった。
「私も……入れてもらえると……」
桃子はノリノリになって美紅の背中を押した。
「一緒に入ろ!」
そう言って桃子は自分の家の風呂場に案内した。



桃子の家は一軒家とは言え普通の庶民の家だ。
シャワーは一つしかない。風呂桶も大人3人が入るようにはできてはいない。親1人、子供2人がは入ればかなり窮屈だ。
まだ夕方で風呂桶にお湯は張っていなかった。
それでも気持ち悪いのは3人とも同じだ。
「さあ、今日あった嫌なことも一緒に洗い流しましょ!」
とりあえず善は急げ。お湯を張りつつ、それぞれシャワーで体を洗うことにした。
3人が入るということで、大した量のお湯を張らずとも浸かることができた。
美紅と桃子はどちらかと言えば小柄、アオイにしてもスレンダーではあったが、さすがに3人で入るには少しばかり窮屈ではあったが、肌を寄せ合いながら、それでも浸かりたかった。
湯船に浸かるとと、ようやく今日の戦いから解放されたような気がした。
「気持ちいい〜」
美紅も手を上に向けて体を伸ばして、開放感を感じていた。
アオイも桃子もさすがに疲れきっていた。
正直、今は何もする気にはなれなかった。

しばらくすると、3人も女の子がいるのに、しかもこれほど身を寄せ合っているのに、会話もなくなっていた。
湯船に浸かりながらのんびりと、ボーっとしていた。
静かで平和な時間が流れた。




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