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竜から妖精へ………
第3話 ギルドの名前
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の、なまえ………は?」


 ただただ、何かに驚いた様に、聞いていたのだ。



「ああ……、紋章の事は知ってんのか。ま、前の連中もどっかのギルド所属だったかも知れねえしな。ん。オレがいるギルドは、《妖精の尻尾(フェアリーテイル)》っていうんだ。その紋章だよ」








“   ド   ク   ン  ッ   ”





 その名を訊いた途端に、ゼクトは、胸が高鳴ったのを感じた。意識が遠くなった感じもした。


「おっ? おおっ?? ど…どーしたんだよっ!!」

 次に、ギルダーツがあわてていた。


 

“ポロポロポロポロポロ…………”




 ゼクトは……、大粒の涙を流していたからだ。

「ど、どうしたんだよ? やっぱ、どっか痛てーのか? オレ! やりすぎちゃったのか??」

 突然の事に、ギルダーツは慌ててそう聞くが、ゼクトは何も言わないし、何も答えなかった。



 只々、大粒の涙だけが零れ落ちていたのだった。



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