第3話 ギルドの名前
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持っている……ではなく、誰かを抱きかかえている事に気がついていたのだ。
「よぉ……ナツか? 出迎えご苦労だな。ありがとさん」
ギルダーツは、笑顔で手を上げてナツにそう言っていた。
「別に出迎えたんじゃねえって! 勝負しにきたんだよ! 朝の続きだ! 約束したしな! ……って言うか、誰だ? そいつ」
ギルダーツが抱きかかえている……子供? を見てギルダーツに訊いていた。
「ん? ああ…こいつな。 ま 後で説明するわ。とりあえず、マスターはいるか?」
ギルダーツが、若干言葉を濁しながらこう答えていた。
さすがのナツも、ギルダーツの腕の中で 寝ているのか、意識を失っているのかわからない。そんな子供を抱えているギルダーツに攻撃を仕掛ける事など出来ない様だ。
「ん? じっちゃんか? ギルドにいるぞ」
そう言ってギルダーツと一緒にギルドへと帰っていくだけだった。
そして、2人、いや 3人は ギルドの中へと入る。
「お帰りギルダーツ!! ……って」
「いつもより早かったな? ………って」
「ナツはどうしたんだ? 大人しいじゃないか………って」
全員が、ギルダーツやナツを出迎え、言葉を交わしたのだが、直ぐに言葉につまり、そして次の瞬間には一斉に。
「「「「誰だ??」」」」
とギルダーツに訊いていた。
仕事帰りに、ギルダーツが子供を抱えて帰ってくるなんて事、これまでには無かったから。
「ああ。とりあえず、コイツについては後で説明するわ。マスターはいるか? 話てぇ事があるんだ」
集まってきたメンバーにそう言ったその時だ。
ギルダーツが帰ってきた事は、当然知っている為。
「ここにおるぞい。」
奥からマカロフが出てきたのだ。今回の依頼についても早めに聴きたかったから。
「おおっ マスター。……ちょいと、内密な話があるんだ。奥でいいか?」
ギルダーツは、マカロフの事を見ると手を上げ、そして 抱いている子供に目をやった。
マカロフも、ギルダーツの腕の中で眠っている少年を見て、眉を寄せた。
「ふむ……。その子が…例の?」
そう聞くと、ギルダーツは無言で頷いた。
とりあえず、依頼内容は果たせた様子だったが、やはり 簡単な事ではないのだろう、と感じていた様だ。
「ふむぅ……とりあえず奥の医務室じゃ。そこで安静にしてやろう。」
「ああ、そのほうがいい。ちょっと無理させちまったからな」
ギルダーツとマカロフは、そう言うと、とりあえずギルダーツとマカロフ、子供の3人だけで、奥の部屋へ入っていった。
当然だがその後、ギルドの中では ギルダ
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