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パンデミック Another Episode 〜SCOPIO〜
"サソリ"の記憶 「1」
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安全な場所まで撤退することになった。
当然、道中感染者の群れに襲われ、2人で対処することになった。
……そこまでは覚えている。
そのとき俺は死に物狂いで感染者を殺していたらしい。
気付いた時には、俺は安全な合流予定ポイントにボケっと突っ立っていた。
装備品を全て返り血で濡らし、手があり得ないほど震えていた。
ふっと脚から力が抜け、その場に崩れ落ちた。
生きて帰ってこれた。
安心した半面、死んでいった仲間たちに対する負い目も感じる。
おそらく、その時からかも知れない。
"強さ"を羨むようになったのは。
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