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竜から妖精へ………
第2話 震天動地
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にも喧嘩相手は勿論いる。今は仕事でいないが、もしいたとすれば、この後の光景もいつも通りなのだ。

「あははは……。だね。だけど もう、みんな仲良くしてほしいよ…」

 エルフマンは……ただただそう切実に願うだけだった。色々と、ギルドが壊れたり、巻き込まれたりするから、大変なのだ。……それでも、良い笑顔なのは 本当は楽しいからだろう。

 喧嘩している時も、仲良くしている時も等しく。








「やれやれ……ほんとに元気なガキどもじゃわい…」

 ギルドマスター・マカロフは、盛大に暴れている子供たちから、少し離れた場所、カウンターに腰掛けながらギルドのメンバーを見ていた。……口では 呆れている様子なんだけど、それでも 微笑みは絶えない。元気なのは良い事だからだ。後にギルドを背負って生きる子供たちであり、自分の子供でもあるのだから。



 だが……その笑みもすぐに失せる。


「むぅ………」

 マカロフは、ギルドの窓から、外を見た。空を、そして その先に確かに見えた光を。


――……これは、ただの 地震ではない。


 それを直ぐに理解できたのだ。感じ取れる魔力の高さも。

「(……これ程……とはのぉ……)」

 いまだに大地の底の方をまるで何か巨大な生き物が蠢いている様にに、ゆったりだが力強く……動いている。他のメンバー達は気づいていない様子で、いつも通り騒いでいるが、確かに蠢いているかの様に震えている。


 その根源は、とてつもない…強大な魔力のぶつかり合い。


「………ふむ。あのギルダーツとここまでやり合う、か。それもガキが……」

 マカロフはそう呟いた。
 ギルドNo.1の魔導師であるギルダーツとやり合う子供。確かにそんな強大な魔力を持つ者が、突然現れたとなれば、不安は尽きないだろう。だからこそ、マカロフが心配してるのかと思いきや。


「まあっ、あやつなら大丈夫じゃろう! なーんも心配いらんわい」


 直ぐに、考えるのをやめると、ニカッ!っと笑い出した。

「ああ? 何か言ったか? ジジイ」

 丁度、そこに来たのは先ほどのナツやグレイ、エルザより僅かに歳上である少年《ラクサス》。


 ラクサスも、この異常な揺れがただの地震ではない事を、薄々は感じていたようだ。
 だからだろうか、ラクサスも、マカロフと同じ方向を、窓の外を見ていたのだ。

「ははっ、なんでもないわい。それよりものぉ。ラクサス。……ひょっとしたら、とんでもないルーキーが、このギルドに入ってくるかもしれないぞぃ?」

 マカロフは さらに笑うと、ジョッキにまだ残っていた酒を飲み干した。

「……はぁ? 何言ってんだ? ルーキー? ボケた上、
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