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竜から妖精へ………
第2話 震天動地
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し。仕方ないよね? リサーナ」

 その女の子の名は《リサーナ》。
 そして、その隣には同じ髪の色の大人しそうな男の子がいて、笑っていた。リサーナの兄である《エルフマン》だ。

「あははっ……それもそーだよね…? エルフお兄ちゃん。仕方ない仕方なーい」

 最後には、一緒に笑いながら、2人の喧嘩を見ていた。決して止めようとしないで。

 当然だが、この後に起こる展開もいつも通りなのだ。2人が喧嘩して、その仲裁に、と言うより その喧嘩を止める者もいるのだ。


「やめないかっ! 2人とも!!」


 2人が喧嘩を始めた数秒後に、ナツとグレイの頭上に、拳骨が降ってきた。周囲にも聞こえる程、鈍い音を発しており、一撃で悶絶してしまうのも仕方がない。

「いてえええっ!!」
「ってええええ!!」
 
 完全に拳骨で2人をノックアウト状態だ。10カウントを待つ間でもないだろう。

「2人とも! 地震が起きたときは急いで机の下へ! だ! 本来、地震は天災。危ないし怖いものなんだぞ! 怪我するかもしれんのだぞ!」

 指をさしながら、2人に説教をする赤く長い髪、鎧を着た少女、《エルザ》だ。


「いってて……エルザぁ!? このっ! 勝負しろ!!」
「エルザ! てめっ!! よくもやりやがったな!!」


 2人は、頭を抑えながら エルザを睨みつけるのだが。



「  な   ん   だ   ?」



 暗い表情で、文句でもあるのか? とエルザが睨み返した。それは2人にとっては効果は抜群である。


「「な……なんでもありません!!!」」


 ビクッ!!! っと身体を震わせ、2人抱き合いながらそう言っていた。



「え、エルザは じ…じしんって奴より こええよ!!」

 ナツがそう言って震え上がっていた。エルザには何度も拳骨をもらっているから。主に悪さをしたからであり、お仕置きの一貫なのだが、そう思っても仕方がないのである。それ程までの威力がある睨みつけだから

「まったくだ……。地震もエルザにビビって 止まったみてぇだし……」

 グレイも、こればかりはナツに同意していた。ナツ程 同じ様に繰り返してはいないが、グレイも何度も何度も拳骨をもらっているのだから。

 そう意見があって、最後には互いに見合いながら。

「「にっ……」」

 笑っていた。意気投合した事が何やら面白かった様だ。……だけど、すぐに恥ずかしくなったのだろうか、互いが同じタイミングで知らん振りをしていた。





「あはは……。う〜ん、ここでさ? お姉ちゃんがいたら、さらにエルザと喧嘩になっちゃってたかな?」

 リサーナがエルザを見ながらそう笑う。因みに エルザ
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