第3章 リーザス陥落
第74話 ホッホ峡の決戦V
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たトローチ。
クルックーも、ロゼの感覚は非常に鋭いモノだと言う事を改めて悟った瞬間だった。
そして、ミリ達はと言うと、数で劣っている事 そして完全な反対側の枝道だと言う事も合って、中々合流する事が出来ず、一先ず ヘルマン側が土木作業をしている場所に目をつけていた。
ホッホ峡に、拠点を作ろうとしているのを阻止する事を優先したのだ。
一度でもしっかりと身構えられてしまうと、その場所を攻め落とすのに被害が出る可能性が非常に高い。……その点、奇襲で一気に叩けば迅速に早く、被害もなく行なえる可能性があるのだ。
『悪いが、工事は無期延期だ!』
これが、今日一番のミリの決め台詞だった。
そして、ヘルマン兵を倒す事が出来た。……つまり、殺したと言う事だ。戦争で人が死ぬのは当然であり、誰ひとり死なない、敵も味方も全て死なないで欲しいと言うのは甘っちょろい妄想でしかないのだ。
だが、それでも 祈ってしまう。魂のやすらぎを願って。
「主よ……彼らの魂の安らかんことを……」
「セル。……真面目だねぇ。ここは戦場だぜ? キリないよ」
「いえ、キリはありますよ。命は有限なのですから」
「……はは、立派なもんだ」
それ以上は、互いに言い募ることもなく、ミリ達は敵を攻撃、セルは 援護に回り、全てを無事終える事が出来たら、敵も味方もなくセルはただ祈り続けた。
そして、当然だが敵地深くに攻め込めば攻め込む程、手練と遭遇する可能性も高くなる。
「くそ! 突撃だ!! ヘルマンの名を背負うなら、怯むのではない! 数では、こちらがぐぁが圧倒的に上なのだ! ここを突破し、敵陣奥深くに斬り込むぞ!!」
それは、ヘルマン3軍の小隊長。その檄が飛んでいた。
その実力もそうだが、何よりも戦意がまだまだ高い。最後の一瞬まで、諦める事はないだろう。
「おっ、撃墜ポイント高そうなヤツ、み〜〜っけ!」
そんな男に目をつけたミリの目利きも確かなモノだった。統率を崩すのは、やはり頭を打つのが一番だから。
「ぬ、女。……派手な身なりだな。傭兵か!」
「ま、似たようなもんだ。オレ達が人生をエンジョイするために、悪いが死んでくれ」
「ほざけ! ヘルマン騎士が傭兵ごときに首を……!!」
構ってる暇はない、とばかりに大上段から叩きつけたその巨大な剣は空を切って、地面の石を噛み込んだ。
「おっ……!!!」
「へっ 騎士騎士いってる割には、魔人なんぞに頼りやがって、誇りもへったくれもあるかってんだ!」
それは、ユーリにもあった言葉だ。
真に誇りを持った者達であれば、人類にとっての敵である魔人と手を組む事などお
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