第3章 リーザス陥落
第74話 ホッホ峡の決戦V
[12/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
コ達は沢山いるでしょ? 終わった後、身体で払って上げりゃ、喜んで手、貸すでしょ」
「はははっ! まぁ な? オレの魅力、エロさ、色気にかかってくれねぇのは アイツだけだよ」
「言うまでも無いでしょ、そんな事」
ロゼもミリも 普段の振る舞いから全く変わらない会話を続けていた。
だが、セルはそうはいかない。……ミリが吐血する瞬間をしっかりと見てしまったから。
「ま、待ってください! ミリさん、それは……まさか 死病の……」
セルがそこまで口にした所で、ミリは口元に人差し指をつけた。
「おっと、この件を知ってる面子は結構少ないんだ。……他の奴らには内緒だぜ」
「っ……!? で、でも それに ロゼさん以外にも知っているのですか?」
「まぁ、な? 普段は、つーか 女達には すげぇ鈍い癖に こう言う事に関しては まさに反比例だよ。すっげぇ 鋭いんだ。……こんな風になってないのに バレちまったよ」
ミリがそこまで言った所で、セルも大体理解した。
ロゼ以外に誰が知っているのかを。……今のミリの身体の事を。
「そんな…… そんな状態のミリさんを戦場に出すなんて……ッ」
信じられないと言う想いと同時に怒りに似た感情も湧いてきていた。
だけど、それはロゼが抑えた。
「ちょいまち。セルにそんな顔は似合わないって、アンタは救いのシスターなんだからさ? 愛嬌振舞ってないと」
「っ……! で、でも ロゼさんには いつも怒らされてますよ!」
「あ〜らー? そうだったかしら〜?」
すっとぼけるロゼ。……だが、今回のそれは真剣そのものだ。
「……ま、察したと思うけど、あの度が過ぎるくらい、他人に 仲間に関しては気にかけまくってるアイツが、ミリの事なんにも言わなかった訳無いでしょ。って、私が言うより ミリ自身が説明した方が説得力があるわね」
ロゼはそう言うとミリの方へと向いた。
ミリは、本当に良い笑顔で語ったのだ。
「へへ〜ん。オレはアイツと、ユーリと色々と取引をしていてな?」
ミリの取引内容をセルに告白。
勿論、ユーリとの性交渉も同時にだ。
「…………」
呆れてしまったのと同時に、またしっかりと説き伏せなければならない、と思えたセルだったが、一先ずそれを止めた。
「で、ですが その死病、ゲンフルエンザは……」
「ああ。不治の病ってなってる。だが オレは何も心配してないね」
ミリは、吹っ切れた感をさせていた。
「多分、ユーリがいなかったら、受け入れてたって思う。ま、受け入れたって、ずぅっと粘りに粘って、頑張って、やりたい事やって、ぱーーっと自分の時間切れになる方を選んでいたんだって思うよ。それに うちにゃカネがないし、無
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ