第三十七話 河合中佐!ラジコンは芸術!!その十九
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「適当にその辺り散歩しろ!」
「空飛んでいいからな!」
「ガオオオオオオオン!!」
鉄人は二人の言葉に応えてポーズを組んで叫んだ、そして。
空を飛ぶとだ、そこにあった日帝衆の二人が造ったヘリに『偶然』当たってしまい。
ヘリは粉々に砕け散った、二人はそのヘリのラジコンが残骸となり落ちて無残に地面に沈むのを見て言った。
「不幸な事故だったな」
「ああ、実にな」
「いや、俺達何もしてないけれどな」
「鉄人のせいだけれどな」
にやにやとした言葉で言うのだった。
「不慮の事故だ」
「それで相手のものが壊れたからな」
「俺達のラジコンだけはある」
「勝負は決まりだな」
「ものがないんなら仕方ないな」
やはりにやにやとして言う。
「いやあ、残念残念」
「仕方ないよな」
そして実際にだった。
二人は審判の小山田さん、三重県名張市在住趣味は酒職業は開業医の人に問うた。
「俺達の勝ちだよな」
「そうだよな」
「相手のラジコン壊れたしな」
「そうだろ、モブのおっさん」
「誰がモブだ」
小山田さんは二人のその暴言に返した。
「確かに一話限りの出番だがな」
「じゃあモブだろ」
「モブでいいだろ」
「のんのんびよりの兄貴は台詞なくてもモブじゃないけれどな」
「あの人はある意味主役だ」
「人気もあるしな」
しかし小山田さんはというのだ。
「この作品一話だとモブなんだよ」
「だからあんたもモブだ」
「で、モブのおっさんいいか?」
「俺達の勝ちで」
「確かに卑劣極まるが」
相手のラジコンを鉄人を召喚して破壊したことがだ。
「ロボット召喚はルールに書いてはいない」
「その鉄人が相手のラジコン踏み潰すとかな」
「一切書いてないからな、ルールには」
「ルールに書いてないならセーフだしな」
「何をやっても」
二人のいつもの論理だ。
「だから問題なし」
「相手のラジコンが壊れても」
「そして壊れたらその時点で不戦敗」
「そういうことだからな」
「その通りだ」
小山田さんは極めて忌々しげに答えた。
「残念だが」
「残念でも勝ちは勝ちだよ」
「俺達のな」
「だからよし」
「勝てばいいんだ、勝てば」
「結果がそうならな」
こう言う二人だった、そして小山田さんが自分達の方に手がやったのを見て小躍りした。そのうえでだった。
青山町公園は山の中にある、しかし白波が立つ岩場の上に二人でそれぞれ腕を組んで立ってだ。高らかに言った。
「正義は勝つ!」
言い切った、しかし。
その二人にだ、観衆達は石や空き缶、ゴミを投げつつ言った。
「本当に死ね!」
「また勝ちやがって!」
「地獄に落ちろ!」
「汚い手ばかり使うな!」
「何が正義だよ!」
「ミスター反面教
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