1部分:第一章
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来てくれる頃だよ」
塚本が言うとだった。彼等の右手の道に一台のやたらと古そうな車が来た。見ればそれはフォルクスワーゲンの中古だった。
サルミネン一人がやっと入られそうなそのフォルクスワーゲンから出て来たのは一人の小柄な初老の黒人だった。その黒い肌に白い歯が見事に映えている。
「やあやあ、どうもどうも」
その黒人は気さくな態度で彼に応えてきた。
「サルミネンさんと塚本さんですよね」
「うん、そうだよ」
「その通りだよ」
二人は穏やかな言葉で彼に応えた。三人共流暢な英語で話をしている。
「僕がサルミネンで」
「塚本だよ」
「はい、わかりました」
黒人は彼の言葉を聞くとまた笑ってみせた。そうしてそのうえで自らの名前を名乗るのだった。
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