継承編 決起
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とは違うという誠意を示すために地上で支払い、第34無人世界マウクランの土地を譲渡する事に決めた。なんか自然の多い世界らしいが、サバイバルやゲリラ戦の訓練とかが出来そうだとはシュテルの弁だ。
「まあ、金はアインヘリアル製作の予算を回せば十分工面できるし、後で本局の連中がやらかした不祥事と彼女達の名声の真実に対して行ってくるであろう口封じを逆に利用すれば本局から全額奪い返せる。その時に土地も掠め取ってやるから、結果的に地上にマイナスが出る事は無い。それと……PMCとは意味的に傭兵ビジネスのようだが、それなら報酬さえ払えば、我々地上にも力を貸してくれるのか?」
「依頼の取捨選択権がこちらにあって、対等な立場で、尚且つ報酬がまともであるならな。管理局はニダヴェリールの事や教主殿の指名手配の事もあって気に入らぬが、仕事の依頼なら仕方ないと切り換えれる。もちろん時には管理局と敵対する組織にも雇われるだろうし、罠や裏切り、勧誘などの無粋な真似をすれば、即座に報復させてもらうからそのつもりでな」
「そうか……PMCだから雇い主は度々変わるし、おまえ達は全員管理局に対して思う所があるらしいから、理解は一応できる。しかし敵対組織に雇われるのは、心情的には避けてもらいたい所だ。いっそ専属契約のような事は出来ないのか?」
「立場的に専属契約は出来ないが、長期契約や優先契約とかは依頼を受ける者次第だな。そもそも管理局に帰属しない軍事力というのは、優秀な魔導師を本局に引き抜かれて常に戦力不足の地上にも都合がよいと思うぞ。例えば同じ管理局でも闇に紛れて行われている口封じの暗殺現場や違法施設を逆に襲撃する、上層部から命令が来ないと動けない連中の代わりに金さえ払えば即座に動ける高ランク魔導師を貸せるなど、管理局に所属していない事による利点が多様に存在する。未だに管理局に巣食う膿どもを引きずり出すのに、我らのようなPMCは丁度良い手駒だと思うが? あと、必要ならいくつか質量兵器も貸し出せるから、レンタルしたいならそれも構わんぞ」
「なるほど……だが高ランク魔導師を管理局に申告せずに抱え、質量兵器を保持しているという事で本局から違法組織だとやっかみを付けられる可能性が高いな。その点についてはどう考えている?」
「想定の範囲内だ、既に我らは帝政特設外務省のある部隊との伝手がある。彼らがバックに付いている以上、本局も迂闊に手を出せないはずだ」
「あの秘密主義の部門が後ろ盾とは、用意周到という事か……なら長期契約や質量兵器のレンタルも検討しておこう。おまえ達が気に入らない膿どもも、あの局内でも特殊な部門と俺達地上の情報を合わせれば片っ端から片付けていけそうだ。ところでおまえ達は今回の報酬を基に、次元世界を渡り歩く拠点をマウクランに構築するのだろう
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