継承編 決起
[6/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
対価の請求をさせてもらう」
「報酬か……仕方あるまい、言ってみろ」
「マキナとシャロンの故郷であるニダヴェリールの滅亡と、サバタの指名手配という名誉棄損、ファーヴニルの角の破壊による言語奪還と封印、並びに同僚2名の死亡損失を含めて……現金500万GMPを請求する」
「ご、500万だと!?」
「もしくはどこかの世界2つ分の土地だ。金か領土か、半々にするか一方を払うかを選んでもらう」
あまりの内容にレジアスが怒鳴るが、これでも温情を掛けて安めにしているのだぞ。実際、我らが来なければこの世界は確実に滅んでいたのだから、本当ならこれの20倍は請求したい。しかし今後のビジネスのために、後腐れのない関係を築くにはこちらからも上手く立ち会っていかなくてはならないのだ。
「落ち着けレジアス、これは妥当な報酬……いや、むしろかなり安くしてもらっている方だ。俺達だけではファーヴニルに勝てなかった……彼や彼女達がいたからこそ、この世界は生き残れた。その事実から目を背けるわけにはいかないだろう?」
「むぅ……確かにゼストが言うとおり、そんな事をしたら俺達も本局の連中と同じになってしまうな。本局は都合の悪い事を口止めするために、高町なのはを初めとした連中を表彰し、ファーヴニルに勝利した象徴とする事で祭り上げて世間の支持を取り戻そうとしている。サバタやおまえ達と同様に、あの小娘たちも活躍した事自体は否定せんが……明らかに封印を為した貢献者をすり替えて事実を覆い隠そうとしているのが腹立たしい」
「なに、慧眼を持つ者ならば嘘の中にある真実を探ろうとするはずだ。その時に我らが真実を伝える手伝いをすればよい。それに過剰な名声をもらった所で、動きが取り辛くなるだけ……本当に大事な真実さえ覚えていられるのなら、仮初の名声なぞ我らはいらぬわ。それと念のために言っておくが、我らの要求は管理局全体への請求だ。だから地上ではなく本局から報酬を捻出してもらっても構わないぞ?」
「王の言うとおりです。むしろ私達はあなた方地上ではなく本局からむしり取ってやろうと思っていたので、そうしてくれた方がありがたいです」
「それにね、もし払わないとか言ってたら、奥の手があるよ〜。え〜とね、ジャッジャ〜ン! 暗黒カード!!」
レヴィが取り出した暗黒カードは、元々教主殿が持っていたものだ。それで最後の戦いに出る前に、我にもマスター登録を施して授けてくれたのだ。故にあのカードの中には教主殿がバンクに貯めたソルもあり、好きに使っても良いと言ってくれた。心情的にあまり使いたくは無いが、どうしても必要なら使わせてもらう所存だ。ともかく暗黒カードの機能を説明した後、おしおき部屋の事を思い出したのか難しい顔をして悩み抜いたレジアスは最終的に半々を選び、250万GMPを本局
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ