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リリなのinボクらの太陽サーガ
継承編 決起
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って見守っていた。だが少し落ち着いた時、カリムに急な通信が入る。相手は治療が終わって回復するまで安静にしているはずのクロノだったが、彼の慌ただしい表情が何事かと私達に緊張を走らせる。

『聞こえますか、騎士カリム! シスター・シャッハ!』

「クロノ、いきなりどうしたんだ?」

『あ、リインフォースもいたのか! それならむしろ好都合だ! 急いでこちらに来てくれ! 実ははやてが……!』

そこからクロノが伝えてきた事情を聞き、その内容に青ざめた私は急いで主の下へと駆けて行った。絶対に、兄様の教えを破らせるわけにはいかないから。

・・・・・・・・・・・・・・・・

〜〜Side of ディアーチェ〜〜

ここは管理局地上本部執務室。一旦ウェアウルフ社に帰った後、諸事情で内密に再びここに来た我らの目の前では、妙に目をギラつかせて威圧感を発するレジアスという管理局地上本部の中将と、隣にゼストという槍使いの騎士が佇んでいる。対する我は臣下のシュテルとレヴィを後ろに、彼らと向かい合っている。なお、盟主のユーリは地球で安静にしているマキナの傍で見守っているため、ここには同席していない。
それにしても流石地上本部のトップ候補、相対してわかったが並の威圧感ではなかった。しかし我も成し遂げなくてはならぬ事がある。あれからずっと背負っている教主殿の暗黒剣に背中を支えられるような感覚の中、我らと彼らとの話し合いが始まった。

「先の戦いでミッドを守ってくれたこと、感謝する。あの巨大な質量兵器に関してだが、管理局法に照らすと本来は違法なのだが今回は見逃そう」

「うむ、あれは我らにとっても大事な機体だからな。没収するなどとほざいたら、その瞬間敵対していたところだ」

「だろうな、俺達はわざわざ敵対するためにおまえ達と話をしに来たのではない。映像も見たが、おまえ達の実力は本局の魔導師のそれを圧倒的に上回る。故に――――」

「スカウトなら拒否させてもらう。我らはアウターヘブン社次元世界傭兵部門……わかりやすく言えば地球のPMCに所属している、鞍替えするつもりは毛頭ない」

「地球のPMCだと……? 管理外世界の組織が魔導師を抱えるとは、本局にとっては前代未聞の出来事だな。俺としては別に構わないのだが、それはそれであの質量兵器も地球のものなのか?」

「そうだ。色々魔改造はしてあるが、純粋に地球の技術のみで作られておる」

「そうか……あれだけの物が既にあるなら、性能差があり過ぎてアインヘリアルも作る意味がないな、しばし計画を見直すとしよう」

「そちらの事情はあずかり知らんが、こちらの目的を伝える。管理局は怪我人や犠牲者への支払いが多々あるだろうが、それはそれとしてこちらも命懸けで戦ったのだから、管理局に今回の戦いに関して
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