継承編 決起
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ば我々によって構築された地位ははく奪され、自分達の目的から遠ざかる……故に話せなくなる。一定の地位にまで上げさえしなければ、後は管理局の偶像として、我々が思うまま永遠に使い果たしてやればよい』
『永遠……そういう事か……。確かに魔導師の能力は申し分なく、思考もある意味愚直であるため操作しやすい。命の再利用には最も都合が良いな。しかし帝政特設外務省と、あの生き残りと共に居る謎の魔導師どもはどうする? 連中には我々の口封じは通用しないし、情報操作も無効化されてしまうぞ?』
『あの管理局に所属しているくせに、管理局の治世に刃向かう愚か者どもか。忌まわしい連中だ……これ以上の害悪となる前に何としても排除せねば。だが毒も暗殺も何もかも効果を発揮しなかった……何か打つ手は無いのか?』
『そういえば……第97管理外世界には、“SOPシステム”なる管理機能が使われているらしい。この技術を流用して我々も同じシステムを構築し、全魔導師に投与すれば……連中だけを封殺できるのではないか?』
『なるほど、そうすれば全魔導師の管理が直接行えるようになる。不必要だと判断すれば、即座に始末する事も容易だ。それだけではない、高町なのは達の無意識下における精神的支配も可能となる。管理外世界発端の技術とはいえ、画期的なシステムじゃないか。……では、SOPの導入に関して異議は無いか?』
『異議なし』
『異議なし』
『よろしい、それでは管理局最高評議会の名の下、SOPの導入を正式に決定する』
ここでファイルの再生が止まり、砂嵐の雑音が発せられる。ただ……なんというか、管理局の最も深い闇を目の当たりにした気がする。我らとラジエルの話、そしてSOPシステムの話が出て来た時は流石に驚いた。だが隣で聞いていたリキッドは、口の端を吊り上げて我らに言う。
「なるほど、次元世界はこの愚か者どもが支配しているのか。“愛国者達”にも劣る愚鈍極まりない連中だな。SOPシステムを使うという事がどういう結果を招くのか、俺達が見せつけてやらねばな……」
「リキッド、このような事態になった以上、我らも黙ってはいられない。我らはそなたの計画に参加する……そして奴らから自由を勝ち取る! 我らだけではない……教主殿が守った者達も、最高評議会の魔の手から解放する!!」
「最高評議会だけではありません、銀河意思ダークからも守り抜きます。世間に知られない戦いだろうと構いません、教主のように心のまま選んだからやり遂げる! それだけの話です!!」
「考えるのは苦手だけど、これだけはボクにもわかる。このままじゃいけない、このままじゃ過ちが繰り返される、このままじゃお兄さんが守った命に意味が無くなってしまう! そんなの
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