暁 〜小説投稿サイト〜
リリなのinボクらの太陽サーガ
継承編 決起
[14/16]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
〜!」

彼女達はまだ話したがっていそうだが、どうせ自分達とそっくりな外見なのはどうしてだとか、友達になりたいだとか、そういう事を言ってくるに違いない。しかし……それはこの決闘が終わってからでも良いだろう。今はまだ、線を引いたままにしておく。この二人のわだかまりに決着をつけねば、仲良くしようも無いのだから。

リンディら管理局の本局連中の事情聴取とやらは全て無視して、我らはラプラスで地球へと帰還した。そこでマキナとユーリに小鴉の返事を伝えると、マキナは静かな決意を秘めた眼で、レックスを見つめるのだった。そのただならぬ様子に、我らはあえて何も言わなかった。

その日の夜、我らはユーリと、何故かリキッドを交えてスカリエッティから渡されたディスクの中身を、コンピュータウイルスの危険に備えて念のために独立したネットワークの入ったパソコンで様子見がてら調べてみた。見たら戻れなくなるとか言っていたが、これは大量の記録ファイルが入っていたため、一見するだけではわかりにくい代物であった。

「これ、データが意図的にバラバラにされています。修復すれば内容が全てわかるのでしょうけど、今わかるのはごく最近どこかで録音されたらしいこの音声ファイルのみですね」

「再生してみよう。ユーリ、頼む」

という事でユーリがマウスを操作して音声ファイルをクリックし、中身を再生する。すると年配のくぐもった声がいくつか聞こえてきて、我らは注意深く耳を傾けた。

『絶対存在め……まさか次元世界全体の魔力を吸収するとは、やはり起こすべきではなかったか。魔法の絶対性が今回の件で崩れてしまうとは、とんだ誤算だ』

『管理局の威厳を示すべく我々がファーヴニルのコントロールをするつもりが、人形使いに先手を打たれたせいでこのような結果になってしまった。イモータルの企みが我々を先んじるとは、次元世界の平穏を保つためにはあってはならない事実だ』

『情報の操作と隠蔽は着々と進めている。あの暗黒の戦士が人形使いを道連れにし、ニダヴェリールの生き残りの片方も死んだ今、真実を知るのはもう一人の生き残りと、暗黒の戦士と共にあった者どもだけだ。連中の口を封殺さえすれば、この過ちが公になる事は無い。銀河意思ダークは存在自体を隠し、ファーヴニルは管理外世界から暴走してやってきたモンスターとして公表するように手回しすれば、次元世界における我々の権威が低下する事は無い。我々の統治があってこそ世界は平穏を保つ……全ての次元の上位領域に意思が存在するなど、決して認めてはならないのだ』

『人は自らの価値を認められる事を本能的に望む。管理局側にいる高町なのはを始めとした者達には、英雄的地位を与える事で暗に真実を漏らさないように図った。彼女達は管理局の内情を変えようと企んでいるようだが、真実を漏らせ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ