第9話「しゅうかん」
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「わーい!」
「ちゃんと手を洗っとけよー。」
...っと、俺も洗ってなかったな。
「いただきまーす!」
「はい、いただきます。」
由紀が凄い勢いで食べて行く。...いや、もうちょい噛めよ。
「ごちそうさまー!」
「はえーな。おい....。」
そこまで腹が減ってたのかよ...。俺も結構食うのは速い方だけど、まだ食い終わってないぞ?
「だって美味しかったんだもん。」
「だからって...せめてもう少し噛んで食べろよ...。」
「はーい。」
とか言いながら食っている内に、俺も食べ終わる。
「遼君は制服が汚れちゃってるけど、この後どうするのー?」
「あー...そうだな、園芸部の手伝いもあるし、着替えないでおくさ。洗い物が増えるだけだしな。」
園芸部というよりは、悠里の手伝いになるけどな。
「そっかー。授業で注目されちゃうよ?」
「学園生活部唯一の男子ってだけで少し注目されてるからな。どうってことない。」
自然と由紀の話に合わせる。慣れてきたらそこまで難しくないものだ。由紀は単純だし。
「...もうすぐ行っておいた方がいいんじゃないか?」
「あ、そうだねー。」
先生も食べ終わっていたので、由紀にそう言う。
「めぐねえ、先行ってるねー!」
「あ、由紀ちゃん、待って...!」
先生も慌ててついて行く。元気だねぇ...。
「ところで遼、玄関の方はどうなっているんだ?」
「玄関か?一応、板を打ち付けといたが、あいつらが本能的に建物に入るような出来事が起きたらやばいかもな...。」
「そうか...。」
胡桃も何となく分かるのか、暗くなる。
「...こればっかりは数を減らすしかないな。心が少し痛むが、学生や教師のゾンビを狙えば、その内学校にゾンビが近寄らなくなるだろ。」
「...そうだな。」
それでも安全とは絶対に言えないが。
「今日は午後はどうするんだ?」
「あー...由紀に悠里の手伝いをするって言ったからなぁ...。菜園の世話がてら、一人殺っておくぐらいかな。」
「そっか。なら私は適当に見回りでもしとくよ。」
「おう。気を付けろよ。」
さて、俺は屋上に行っておくか。
「...うん。これでよし。ありがとね、遼。」
「おう。ま、こうでもしてなかったら暇なだけだしな。」
菜園の手伝いが終わる。
「さて、少しばかりやるか...。」
「...弾薬は大丈夫?」
「うーん...一日一殺だから...まぁ、大丈夫だろ。」
一日一善ならぬ一日一殺。無闇にスナイパー
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