Fate/stay night
1170話
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ていると考える方がおかしいと思うが?」
そうなんだよな、客観的に見ると今回の聖杯戦争ってのはイレギュラーが多すぎる。
最たるおかしさはと言えば、やっぱりアーチャーの代わりに俺が召喚された事だろうが。
「待って下さい。それでは、この聖杯戦争は……」
セイバーが納得出来ないと言いたげにそう口を開く。
セイバーは純粋に聖杯を求めているんだから、その賞品である聖杯がおかしな事になっているってのは聞き逃せない事実だろう。
「あくまでも可能性だけどな。……大聖杯、一度調べてみた方がいいと思うが? 結局勝ち残るのはここにいる3人のサーヴァントのうちの1人か、言峰が有するもう1人のサーヴァントなんだ。その時点でこの中の誰かが聖杯を得るのは決まったようなものだし」
何だかんだと、桜という存在が俺達と衛宮達を繋げる鍵となる。
桜は殆ど無条件で衛宮に協力するだろうし、凛はそんな桜と殺し合いをする事はないだろう。
何だかんだで、凛は桜を大事にしているし。
そして、一般的に考えればサーヴァント3人に対して1人で戦って勝てるとは思わない。
まぁ、向こうのサーヴァントは金ぴかだから、普通のサーヴァント3人であれば勝つのは難しいだろう。
何しろ、敵対したサーヴァントの弱点となる宝具の原型を持ち出す事が出来るのだから。
……もっとも、それはあくまでも普通のサーヴァントに対してであって、俺のようなイレギュラーに関しては話が別だ。
俺の弱点となるような逸話の宝具を探そうにも、俺はそもそもこの世界の英霊じゃない。
それでも不死殺しや英霊殺しの概念を持つような宝具であれば効果はあるかもしれないが……金ぴかの場合、ただその宝具を投げつけているだけであって、担い手って訳じゃないしな。寧ろ、俺にすれば美味しい相手でしかない。
「……そうね。確かに癪だけどアークエネミーの言っているのが正しい場合、聖杯がおかしくなっている可能性は十分にあるわ。一度調べて見た方がいいのかもしれないけど……」
「イリヤ?」
途中で言葉を切るイリヤに、衛宮が心配そうに声を掛ける。
そんな衛宮に、イリヤは深刻そうに口を開く。
「もし……もしも本当にアークエネミーの言う通りに大聖杯に異常があるとしたら……もう、私にはどうしようもないの。例え小聖杯であっても、私にはその異常をどうにかする力はない。だとすれば、もう消滅させるしかないけど、それをやるにしてもサーヴァントが並大抵の力で攻撃しても、多分無意味に終わるわ」
「ちょっと、じゃあ大聖杯はどうしようもないって言うの!?」
凛の言葉に、イリヤは首を横に振る。
「正直、分からないとしか言えない。セイバー、ライダー、アークエネミーの3人で強力な攻撃を仕掛ければ、あるいは……」
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