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英雄は誰がために立つ
Life23 転生天使!転生麻婆!?中編 〜赤龍帝、兵藤一誠VSこの世全ての辛み、言峰綺礼〜
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豪快に蓮華を皿の中に置いた。

 「――――ゴフッ、がふっ、げぐっ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」

 必死に息を整える一誠は妙なテンションになりつつあった。
 例えるなら、あるゲームの難易度鬼畜レベルの隠しボスを、やっとの思いで倒しきった後の様な興奮状態だった。 
 そのテンションのまま綺礼に豪語する。

 「俺を沈めたきゃ、この何倍を持ってこいっっ!!!」

 そんな風に言ってしまったが、言われた綺礼は実に嬉しそうだった。

 「ほぉ、その様に言ってくれるとは、多め(・・)に作った甲斐があると言うモノだ」
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」

 一誠の言葉を受けた綺礼は、キッチンに向かった。
 そんな後姿を見た一誠は、全身から汗が一気に噴き出した。
 しかもすべてが冷や汗だ。
 そして戻ってきた綺礼は、器用に大きめの配膳カーを両方の手で二つ引いて来たのだ。
 その配膳カーの上に乗っていたのは、大きめの鍋が3つあった。

 「まさか・・・」
 「そんな、う、嘘よ・・・」

 後ろからは、恐怖に慄く声が聞こえてきたが、一誠自身はそれどころでは無かった。

 (・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
 (・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、相・・・・・・棒・・・・・・あ、あれは、まさか・・・)

 一誠が乗り越えた壁の上には、未だに絶望感しか降りてこないほどの高い高い絶壁が広がっていたのだ。

 「少々作り過ぎたと思っていたが、そこまで気に入ってくれたのなら、この3つのうち1つ丸ごと君に提供しよう。何、気にする事はない。私は君が気に入ってくれたことが、何よりも嬉しいさ」
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 それを見た一誠は諦めが付いたのか、無言で皿によそって食べ始めようとしていた。
 それをリアスが止めようとする。

 「駄目よ、イッセー!それ以上は貴方の体がもたないわ!」

 泣きながら一誠の体を拘束しているリアスに対して、教会3人組はなぜ泣いているのか不思議そうにしていた。
 そして一誠はリアスの手を優しく振りほどく。

 「ありがとうございます部長。本当に。けど、これだけは、俺がやらなきゃならないんです!皆も下がってて!」
 「イッセー・・・」
 「イッセー先輩・・・」

 そんな覚悟をした一誠の後ろ姿を見続けていたリアス達の中で、ある2人が互いに頷き合ってから動いた。
 その2人は、アーシアとは逆側に座って一誠が食べなければならない鍋から皿に麻婆豆腐をよそう。
 それを見た一誠が止めに入る。

 「木場、ギャスパー!お前ら何してるのか解ってるのか!?これは遊びや冗談で勧められないぞ?」
 「解ってるからで
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