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英雄は誰がために立つ
Life23 転生天使!転生麻婆!?中編 〜赤龍帝、兵藤一誠VSこの世全ての辛み、言峰綺礼〜
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に崩れ落ちるのだった。

 「先生ーーーーーー!!!」
 「アザゼルぅーーーーーーー!!?」

 周りが急いでアザゼルに駆け寄る時に外の扉が開いた。


 −Interlude−


 ソーナ達はちょうど作業を終えた所にリアスから連絡が入ったので、オカルト研究部前まで戻って来ていた。

 「楽しみですね、会長」
 「そうね。中華料理自体久しぶりだから、楽しみだわ」

 そう言いながら扉を開いた瞬間、彼らが一番最初に見たのはアザゼルが崩れ去る瞬間だった。
 それを見て悲鳴を上げながら駆け寄るリアス達。
 いったい自分たちが居なくなっている間に何が起きたのか、解らずにいた。

 「兵藤!一体何が起きたんだ!?」
 「匙か!それが俺にもよく解らないんだ?」

 そうして事情説明しながら何人かがアザゼルを介抱する。

 「つまり、言峰神父の麻婆豆腐が原因だと?」
 「そうとしか考えられないよね?」
 「言峰神父、これは一体如何いう事かしら?貴方はまさか、アザゼルに殺意を抱いていてこんなことを?」

 声に怒気を孕めながらリアスは綺礼に問う。

 「待って欲しい。確かに麻婆豆腐を作ったのは私だが、これは何かの間違い、或いは総督殿の食合わせが悪かったのでは?」
 「誤魔化すつもりですか?」
 「誤魔化しているワケでは無い。そもそもそのような気を起こしようモノなら、私は既に堕天している身だと思うのだがね?」

 綺礼は身の潔白を証明するために、背中から転生天使の証である純白の羽を生やした。
 これが堕天すると漆黒色に成るために瞬時に見分けがつく。

 「あら、ホント。なら如何いう事なのかしら?」

 リアスは、まるで知恵の輪の様な謎に頭を悩ませている。
 因みに、綺礼の背中の天使の羽について聞いていなかったソーナ達は各々驚いていたので、朱乃が説明に回っていた。

 「ふむ、世の中にはショック療法と言うモノがある。まずは原因究明よりも総督殿の意識の回復を優先させたいのだが、如何だろうか?リアス嬢」
 「・・・・・・・・・そうね。お願いします」
 「任された」

 提案を聞き入れられた綺礼は、何故か麻婆豆腐を蓮華で救い取ると、そのまま気絶して倒れているアザゼルの横に立つ。
 そして蓮華がふわっと光り出した。

 「私が殺す(食材を)。私が生かす(食材を)。私が切り付け私が混ぜる。我が手を逃れうる食材は一つも無い。我が目の届かぬ食材は一つも無い」

 何故か霊体を昇華させる洗礼詠唱の似非版を唱え始める綺礼に、困惑する者がチラホラと出始めた。

 「料理されよ。醗酵された豆腐、調理されたい辛みは全て私が招く。私に委ね、私に捕まり、私に従え。休息を、時を忘れず、愛情を忘れず、
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