暁 〜小説投稿サイト〜
英雄は誰がために立つ
Life23 転生天使!転生麻婆!?中編 〜赤龍帝、兵藤一誠VSこの世全ての辛み、言峰綺礼〜
[3/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、罪深いこの身に何ができると愚考しました時にセラフの方々から差し出さってくれた手を取る事だと気づき、謹んで引き受けました」

 そう言った瞬間に神々しい天使の羽が綺礼の背から顕現した。
 この時を逃せば自分の登場も霞と消えると焦ったのか、イリナも横に並んで天使の羽を顕現させる。

 「どう?綺麗でしょ、ゼノヴィア」
 「ああ、美しい羽根だな」
 「とってもお似合いですよ、イリナさん」

 ゼノヴィアとアーシアに褒められて嬉しそうにイリナは笑った。

 「む、私はそろそろ厨房に戻らせてもらいます。まだ待つ必要はありますが、昼食を任された以上は僅かな失敗で味を落としたくありませんので」

 何所までも腰を低くしてキッチンに戻る綺礼を、料理への期待度からさらに胸を躍らせるのだった。


 −Interlude−


 「む、聖女アーシアにシスター・イリナ、それに戦士ゼノヴィアは何処に?」

 自慢の麻婆豆腐を完成させたのか、戻ってきたら教会3人組の姿が無かった。

 「お手洗いに行きましたわ。ですから心配しなくてもよろしいかと」
 「なるほど。ではソーナ嬢を待つのもありますし、彼女たちも待つとしま――――」
 「いや、ワリいけど俺は忙しいからよ。先に食わせてくれねぇか?」

 絶品と噂される料理をみんなで食事するために待とうと言う空気をぶち壊すアザゼルに、リアスは怒る。

 「ちょっとアザゼル!少しくらい待ちなさいよ!?」
 「そうですよ先生!俺だって腹ペコ(・・・)なんですから」
 「チッ、わーたよ。なら――――」
 「味見程度であれば、ドウゾ」

 味見を取る時の小皿よりも少し大きめの皿に、赤く赫く赤い赫い麻婆豆腐がよそってあった。

 「おっ、気が利くな!」
 「こ、言峰神父!」
 「与えたら甘やかせる事に成るので要りませんのに・・・」
 「いや、総督閣下も働きづめだろうし、一足先に味見程度であればいいのではないかとな」
 「むぅ」
 「仕方ないですわね」

 綺礼の言葉に渋々黙る面々。
 それに対してさらに気が良くなったアザゼルは、最初の生贄として麻婆豆腐を口にする。

 「んじゃ、先に遠慮なく頂くぜ?あんむ!・・・・・・・・・・・・ん?・・・・・・んぐっ!?」
 「先生、如何したんですか!」

 嬉しそうに口に放ばってから少しして悶え苦しむように口を押さえるアザゼルに、周りが驚いた。
 その姿はまるで、サスペンスドラマで自殺に見せかけて青酸カリ入りの飲料水を飲んで殺される、役者のような光景だったからだ。

 「ゴフッ、げぶぅ、ごぶっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 そうして悶え苦しみながら、最後には白目を剥いたまま背中から床
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ