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英雄は誰がために立つ
Life23 転生天使!転生麻婆!?中編 〜赤龍帝、兵藤一誠VSこの世全ての辛み、言峰綺礼〜
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で。

 「凄く辛いけど、すごく美味しいわよ。この麻婆豆腐!ほら、ソーナも食べて見なさいよ!」
 「や、止めてリア・・・・・・んん!?」
 「会長!!?」
 「辛いわ!!けど・・・んぐんぐ、すごく美味しいわね、確かに・・・!」
 『こっちもぉおおおおおおおぉぉおおおぉおおおおおおお!!?』

 そうやって両方の長が食べたので、残りの眷属達も次々に口に運んでいく。
 そうしたら――――。

 「美味しい!」
 「凄く辛いけど美味しいわ!」
 「美味・・・!」

 その様に、次々と称賛の声を上げる女子高生たち。
 そんな眷属達をよそに、ソーナが元士郎に食べる様に勧めていた。
 しかも『あ〜ん』で。

 「さぁ、匙。食べてみればこの美味しさが貴方にも理解できるわ」

 元士郎もついに追い詰められていた。
 シチュエーションは最高だが、これから食べなければならないモノが最悪だからだ。
 此処までくれば共通点が解って来るから、余計に性質が悪い。
 作り主である綺礼以外の男が食べると、如何やら撃破されると言う事がだ。
 だからと言って拒める筈も無い。
 主人だからでは無い。異性として好きな人だからだ。
 だがそこで迷っている元士郎は、ある事を思った。
 ソーナが思いを寄せているのは、自分では無く藤村士郎だ。
 そんな男に自分は何一つとして勝っているモノが無かった。
 ならば今の状況が、これから起こす行動が死地に繋がる道であろうと、逃して良い筈も無いと覚悟を決めた。

 「・・・・・・はい、会長。頂きますっ!!・・・・・・・・・ん、んん・・・・・・・・・」
 「匙?」
 「・・・・・・・・・・・・・・・ごぅふぁ!!!」
 「匙ぃ!!?」

 匙元士郎は、自らチャンスを手繰り寄せるために轟沈して逝った。
 そして、この部屋に現在意識を手放していない男は、綺礼と一誠だけとなった。
 その内の1人である綺礼は、周りの良い食べっぷりに気をよくしていた。

 「此処まで気に入ってくれるとは、料理人としては最高に嬉しい事だな。そして兵藤一誠、君の見事な食べっぷりには一番感動させてもらったよ」
 「ハ、ハハ、ありがとうございます・・・」
 「そんな君に朗報があるのだ。実は今回作ったのは簡易的なモノであって、ガブリエル様に出しているモノよりは辛みが落ちているのだ」
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」

 一誠は耳を疑った。けれど、自分の耳を疑いたくなるのは、これからが本番だった。

 「そこでだ。教会への荷物が整い、全て片付いたら食べにくると言い。今度こそはガブリエル様にもご好評頂いている至高の辛みをご馳走しようではないか!」
 「」
 「その時は勿論、聖女アーシアと共に
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