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英雄は誰がために立つ
Life23 転生天使!転生麻婆!?中編 〜赤龍帝、兵藤一誠VSこの世全ての辛み、言峰綺礼〜
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んな周りの空気に何だとアザゼル1人だけが訝しむ。

 「何か作ってるのか?」
 「ええ、お昼時ですので麻婆豆腐を多め(・・)に。――――申し訳ないがお米も拝借させて頂いた。リアス嬢たちは育ちざかり故、多く食べるかと思い、ご飯も炊いたが余計なお世話だっただろうか?」
 「いえ、有り難いわ。そうだ、アザゼルも食べるかしら?」
 「おっ?いいんなら遠慮なく貰うぜ?言峰綺礼司祭枢機卿の作る中華料理の中でも麻婆豆腐は、絶品だって話だからな」
 「その話はイリナから聞きましたよ。先生」
 「なぬ?」

 一誠の言葉に釣られて辺りを見回せば、初見の少女――――紫藤イリナをアザゼルが視界に収めた。

 「お前か・・・。お前は確かミカエルの“A(エース)”だったか?」
 「はい!この度、駒王町で働くことに――――」
 「そんな堅苦しくなくていいぞ?今は世間の目も無いからな」
 「・・・・・・・・・・・・改めましてすいませんでした。言峰神父」
 「いや、気にしないでくれ」
 「?」

 主語の無い突然の綺礼への謝罪に、アザゼルは首を傾げた。
 そんなイリナ達とは別に、リアス達がアザゼルの言葉の一部に首を傾げる。

 「先生、ミカエル様の“A(エース)”って何ですか?」
 「ん?何だお前ら、聞いてないのか?そこの2人とも、転生悪魔ならぬ転生天使だぞ?」
 『なっ!!?』

 アザゼルのカミングアウトにリアス達は大いに驚く。
 特に驚いているのはゼノヴィアとアーシアだ。
 元教会の関係者だった彼女たちは、人間から天使に転生できることを知らなかったからだ。

 天使化、或いは転生天使。
 聖書の三大勢力が和平条約締結の折、天界側は堕天使と悪魔の勢力から提供された技術を転用して可能にしたシステムだ。
 天使化した者たちはトランプに倣って、エースからクイーンの配置に置かれる。
 そしてキングを元々の天使が担うと言うシステムだ。
 12人いるのは12使徒から取っとものと思われる。
 彼らは皆『御使い(ブレイド・セント)』と称されている。
 このシステム上のキングは、今はまだセラフだけだが何れは上位天使たちにも適用されるとの事らしい。
 そしてトランプ通り、切り札のジョーカーもあるようだ。
 ちなみに、いずれこのシステムを使い悪魔たちとのレーティングゲームへとも検討中らしい。
 この説明を綺礼から聞き終えたリアス達は胸を躍らせた。

 「楽しめそうね」
 「面白そうですね」
 「そんで拳聖二代目、お前は誰の天使で何所なんだ?」

 リアス達をよそに唐突に話を変えるアザゼルに、綺礼は説明口調で答える。

 「ガブリエル様のJ(ジャック)を拝命いたしました。私の様な粗忽者には過分ではありましたが
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