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英雄は誰がために立つ
Life23 転生天使!転生麻婆!?中編 〜赤龍帝、兵藤一誠VSこの世全ての辛み、言峰綺礼〜
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 旧校舎のオカルト研究部の部室内ではリアス及び眷属達とイリナだけがいた。
 ソーナ達は、2学期が始まるまでに仕上げておかなければならない生徒会としての書類作業が残っているので、言峰神父の手料理が完成する待ち時間の間に熟してくると眷族全員を引きつれて行ったので居ないのだ。

 「まだでしょうかね?」
 「仕込みは済んでいたのだから、それほど時間を要する事は無いでしょう」

 そんなこんなで、リアス達は皆料理の完成を待ちきれない様子だ。
 そこで転移魔法陣からアザゼルがやって来た。

 「先生!」
 「意外と早かったわね?アザゼル」
 「まぁーな」

 アザゼルは、リアス達に覇気のない返事で答えた。

 「その様子じゃ、あんまりいい成果は上がって無さそうね?」
 「ご名答だ。今のところな・・・」
 「今のところ?」

 覇気がない割には歯切れが悪いので、リアスは怪訝に思った。

 「情報自体は昨日までとさほど変わっちゃいねぇが、アフリカや欧米当たりの主神たちがどうにも消極的なんだよ。Kraの件について」
 「それってもしかして、欧米の主神たちがKraの事を庇ってるの!?」

 アザゼルの言葉にリアスが飛びついた。
 世界の3分の一を占める大陸の主神たちが、揃って危険人物と目されている存在を庇っているのだから当然と言えるかもしれないが。

 「証拠はないが疑わしい事が無い訳でもないんだよ。Kraの情報で如何やってるかは知らないが、大勢の人間達の記憶・・・・・・いや、遺伝子に呼びかけて過去の祖先の祈りの蘇生が出来るんだよ。そして最近、欧米周辺の神話が国レベルで徐々にだが復活してるんだ」
 「つまり欧米周辺の神話の主神たちは、自分たちの神話への信仰心の復活のためにKraをゲストに招いている可能性があるの?」
 「ああ。だが結局は可能性でしかないから押し問答なんて出来ないしな。神も魔王も失った俺達は、何所までいっても弱者側でしかなくなったからよ。最近和平を謳い出したのも俺達が最初だから、余計に無理だな」

 アザゼルの説明に溜息を吐くリアス達。
 そこへ、士郎が調理するためにと増設したキッチンから、言峰綺礼が出て来た。
 それにアザゼルが気づく。

 「おっ、天界側のスタッフが2人来るって聞いてたが、こりゃトンデモナイ戦力が来やがったな」
 「これはアザゼル総督閣下、お初にお目にかかります。しかし開口一番にご挨拶ですね」

 綺礼はアザゼルの皮肉にも、にこやかに対応する。
 そんな綺礼にリアス達が食い付く。

 「言峰神父!出来上がったのかしら!?」
 「いや、後は待つだけなのだが、十数分ほどで出来上がるので待ってもらいたい」

 綺礼の制止に気が早かったかと反省するリアス。
 そ
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