ARMの回収 その1
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る決勝戦の時間がやって来た。
「頑張ってきてね旦那様♪」
「ああ行って来るよ奥様♪」
キスをし競技台へと上がっていくジーク。
「さぁ〜やってまいりました決勝戦!!!500人という人数の中から選りすぐりの16名が戦う決勝トーナメント!!その頂点に立つのはこの二人のうちの一人!!一体誰なのか!?赤コーナー ウォーゲーム大戦の英雄の一人、ジィィイイイクゥウウウ!!!!
そしてもう一人はここまで様々なARMを使いこなし安定した強さを見せてきたジョオオオオオルルゥウウ!!」
ジークの相手となるのはラフな服装に間接部にプロテクターなどの防具をつけている男、ジークはその男が魔力だけで言えばビショップクラスだと見抜いているが自分が勝てない相手ではないと理解している。だが油断はしない、油断して負けたらドロシーに申し訳ないからである。
「試合開始!!」
試合開始というコール、ウォーゲームを戦っていた時は耳に蛸が出来るほどに聞いた言葉が今では懐かしく過去の思い出が蘇る鍵にもなっている。
「おいジークよぉ、俺はお前に勝つぜ。そしてあのARMを手に入れる!!」
「そうはいかない。あのARMはカルデアの物なのでな、回収させてもらう」
「へっへっへ。だがお前は勝てんぜ?なんせこう言うARMがあるんでな!!!ガーディアンARM!!」
自信満々と懐から取り出したのは人の形のような造形をされているARM。それは発動させると一気に凄まじい魔力を放出していく、思わずドロシーさえも戦闘態勢を取ってしまうほどの魔力。魔力が溢れ出て爆風を巻き起こしながらそれは現れた。
「シャドージョーカー!!」
「ッ!!これは―――」
目の前に現れたのは黒く染まっている自分その物、昔に修練の門の中にてネイチャーARM シャドーマンと戦闘をした事があったがそのとき以上にクォリティが高くもう一つの自分と言い張れるほどの精度。
「驚いたか!このARMは相手の姿、力、魔力などの全てを完璧にコピーした上で成長していく。つまりだ、時間が経つほどのアンタを超えて行く訳だ!!」
「ほう……面白そうだ。なら、試させてもらおう。竜閃!!」
「―――!!!」
一気にバルムンクを抜刀し斬撃を飛ばすがシャドーも同時に影のバルムンクを抜刀し斬撃を飛ばして来る。反応速度が速く動きも良い、更に地面の抉れ具合は向こう側のほうが強いのを見る限り確かに成長していると解る。
「少しは楽しめそうだな―――!!」
一気に加速し斬りかかるがそれを防御しカウンターに突きを出してくる。それを回避し剣を薙ぎ払う、地面ごとを大きく抉る一撃を術者を護る為に渾身の一撃で相殺するシャドーを見ると身体中に傷が出来ている。それを見たジークは笑った。
「どうやら完璧に再現できて
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