Fate/stay night
1169話
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界の英雄だとは思わないような……
「……美綴先輩、遠坂先輩も……本気、なんですよね?」
何かを確認するかのように告げてくる桜に、綾子は幸せそうな笑みを浮かべて頷き、凛は俺に腰を抱かれたまま、顔を真っ赤に染めて視線を逸らしながらも、軽く頷く。
「あ、凛がデレた」
「アークエネミーッ!」
思わず呟くと、凛が俺に腰を抱かれた状態のまま睨み付けてくる。
「あー……うん、悪かった」
「そう思うなら、離しなさい」
ジト目でそう告げられ、綾子と凛の2人の腰を離す。
そんな俺達から離れた場所では、いつの間にかライダーと桜が再びサーヴァントの契約を結び直していた。
「あたしは別にあのままでも良かったんだけどね」
「……はぁ、いいから、綾子はちょっと黙ってて。取りあえず話を戻すわよ。桜の件が解決したところで聖杯戦争の続きを……って言いたいんだけど、実は幾つか問題があってね。昨日、ランサーと戦ったんだけど、その時に色々と情報を仕入れる事が出来たのよ」
「え? 遠坂達、バーサーカーと戦い終わってから、また戦ったのか!?」
衛宮の驚愕の声に、凛が頷く。
まぁ、普通バーサーカーと戦った後で他のサーヴァントと戦うなんて思わないよな。
そう言えば報酬の話が有耶無耶になってるけど……その辺はまぁ、後回しでいいか。
こっちから無理に報酬を貰わなくても、俺にとっては金ぴかと戦えるだけでかなりの報酬になるんだろうし。
「色々と事情があったのよ。で、その結果幾つか情報を得る事が出来たわ。……例えば綺礼が監督役でありながらマスターとして聖杯戦争に参加してたとかね」
「待て! 待ってくれ! それは色々と興味深いけど、何だってそれを俺に教えてくれるんだ?」
凛の言葉に、衛宮が叫ぶ。
だが……
「ちょっと待って。ランサーと戦った? ……おかしいわ、ランサーの魂はまだ聖杯に収められていない」
切迫したようなイリヤの声が、道場の中へと響き渡る。
それに呼応するように、桜は小さく呟く。
「ランサーの魂は……私の小聖杯の方に収められていました」
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