Fate/stay night
1169話
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んな綾子がこっちの世界に足を踏み入れる結果になったのは……
「誰のせいかって言えば……」
チラリ、と綾子がライダーの方へと視線向ける。
ちなみに綾子の様子を見る限りだと、ライダーに対するトラウマを抱えているって事はないらしい。
原作同様に血を吸われて、しかも本当かどうかは知らないけど、慎二にレイプされていたとかいう話も嘘か本当かあったのを思えば、それがなかっただけに当然なのか?
いや、hollowでは処女だとかいう描写もあった筈だし、レイプ云々はなかったのか?
ともあれ、そういう意味でも慎二の頭を砕いたのは正解だった。
「え? ライダー!?」
綾子の視線を追った桜が、戸惑ったように自分のサーヴァントへと視線を向ける。
桜にとって、ライダーは自分の理解者の1人であり、姉のような存在だ。
そんな姉が自分の尊敬する先輩を襲って魔術の世界に引きずり込んだというのだから、驚くのは無理もないか。
「正確には、慎二が綾子に注意された腹いせでライダーに綾子を襲わせたところに、私とアークエネミーが乱入。その結果色々とあって綾子が半サーヴァントと呼べる存在になったってところね」
「半サーヴァントですって!?」
近くで話を聞いていたイリヤが驚愕の表情を浮かべる。
まぁ、アインツベルンは聖杯戦争を始めた家なのだから、そう考えれば驚いてもおかしくはないのか。
「確かにステータスがある……まぁ、凄く弱いけど」
「本当だ……そんな、半サーヴァントなんて、そんな事が……」
イリヤと桜がそれぞれ上げる驚愕の声に、ライダーが申し訳なさそうに頭を下げる。
「申し訳ありません、桜。桜の先輩に手を出してしまい……美綴、貴方にも謝罪を」
そんなライダーの側では、衛宮もまた同様に暗い顔をしている。
ワカメの行動には自分が責任を取るとか言ってたのに、それが結局綾子を人外の存在にしてしまったんだもんな。
正直、ワカメと最初に戦った時に殺していれば、綾子が半サーヴァントになる事もなかったし、学校でライダーが結界を展開する事もなかった。
その辺は衛宮にとって、心の底に打ち込まれた楔も同然だろう。
だが、綾子はそんな3人に対して笑みすら浮かべて首を横に振る。
「確かに最初はそこのライダーってのを色々と恨んだよ。あんたのおかげで、人間辞める事になったってね。けど……だからこそ、人間を辞めて半サーヴァントという存在になったからこそ、あたしはアークと深い関係になる事が出来た」
「……え?」
「深い、関係……?」
衛宮と桜がそれぞれ呟き、その言葉の意味を理解した桜の顔が真っ赤に染まる。
衛宮の方は何を言っているのか全く分かっていない様子だが。
……その割りには、原作だと何気ないと
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